見出し画像

見取り図・リリーさんによる“前代未聞”の絵本出版イベント


ももからうまれたおにたろう リリー(見取り図) サンマーク出版
リリーさんの絵本デビュー作『ももからうまれたおにたろう』

◎発売してないのにサイン会!?


編集部の岸田健児です。7月26日(水)、ブックファースト新宿店様にて、今をときめく大人気芸人・見取り図のおふたりを巻き込んで、テレビ朝日様主催のもと”前代未聞の出版イベント”が開催されました。

そうです、前代未聞です!

これは出版イベント業界に革命が起きた瞬間かもしれません。もしかしたら、これは新たなプロセスエコノミーの手法となるのかも、とすら思います。笑
※プロセスエコノミーとは…プロダクトの制作過程を見せていくことで、認知や人気を獲得していく新時代のビジネスモデル)

何が前代未聞か。まず、この日のイベントタイトルをご覧ください。

***************
『ももからうまれたおにたろう』
リリーさん 絵本予約サイン会
***************

イベント会場の写真

見取り図・リリーさん絵本処女作『ももからうまれたおにたろう』の出版がこのたび9月下旬に発売することが決定。それを記念し、書店イベントを開催することになったのですが…

何かこのイベントタイトルに違和感を感じませんか。

というのも普通、出版イベントを銘打つなら、タイトルはこうなるはずなのです。

***************
『ももからうまれたおにたろう』
リリーさん 絵本出版記念サイン会
***************

つまり、イベント会場では、完成した絵本に作家がサインをし、そのサイン本を来場者が受け取る。これが本来の出版イベントなはず。

しかし、今回のイベントはなんと、絵本がまだ完成していないのに、サイン会を開催しちゃった…というわけです。

要は、「予約サイン会」です。笑

「出版業界」のみならず、あらゆる業界においても、「プロダクトの予約受注を記念したサイン会」なんて聞いたことがありません。

ちなみに、現在、完全に完成しているページはたったの2ページ。目を疑ったかもしれませんが、合っています。

たったの2ページです。笑

絵本のカバーと、完成している2ページを高らかに大公開!


今回の絵本は32ページ構成ですから、完成度はなんと脅威の6.3パーセント!日本全体の土地面積に対し、岩手県の占める土地面積が「4.04パーセント」らしいので、現状の完成度は、“岩手県にちょろっと毛が生えたくらい”なのです。

「岩手県に毛が生える」ってなんだよ!ですが、要は完成までに、残り46都道府県を制覇し、乗り越える必要がある、ということです。

そんな状態で、サイン会なんて開催しちゃって大丈夫なのでしょうか。

これで、なんらかの事情により、絵本の出版が中止になったらどうしよう…など、心配は尽きません。

しかもです。7月26日18時から開催されるイベントの告知をスタートさせたのが、なんと開催当日の朝10時。

宣伝部長の盛山さんのツイートによって、募集開始となりました。

見取り図・盛山さんの募集開始時のツイート


制限時間、たったの8時間。
それに対し、募集人数300人。

いや、もちろん見取り図のおふたりは今や、テレビやメディアで引っ張りだこで、帯番組すら持っている超人気コンビです。それこそ次世代の大MCの筆頭とすら言われてますし。

ですが、当日の朝に告知して、300人も集まるの!?と、流石に不安が募ります。

見取り図のおふたりも、ツイートした直後、
「これで15人くらいしか来なかったらどうする?そしたら、1人にかける時間、何分になるんよ!」
と心配の面持ちでした。

頭を悩ますリリーさん!?

なお、今回もちろん、「サインするためのブツ」が存在しないため、笑
来場者にお渡しするのは、「サイン入り特別しおり」

今回の絵本の主人公が映える、可愛い可愛いしおりに、リリーさんが直接サインを書き、来場者にお渡しする算段です。

イベントに集まるみなさんのためにしおりの準備は万端!笑

さて、前代未聞のこのイベント。

来場者数は一体、何名になったのでしょうか!?

と、気になるところで改めて、ここで少しだけリリーさんが今現在、絶賛執筆中の絵本について、ご紹介をさせていただきます。

◎テーマは「もしも桃太郎の桃を鬼が拾ったら?」


そもそもこの絵本、テレビ朝日で毎週月曜日深夜1時56分から放送されている(一部地域を除く)、見取り図さんの帯番組『見取り図じゃん』の企画から生まれたプロジェクト。

絵本のタイトルは、『ももからうまれたおにたろう』です。

「もしも桃太郎の桃を鬼が拾ったら?」をテーマに、誰もが知っている童話・桃太郎の誰も知らない桃太郎をリリーさんならではの目線で描いていただいた一冊です。

本書が生まれた経緯などに関しては、また別の記事に書かせていただきますが、そもそもそんなテーマを聞くと、

「桃太郎が鬼ヶ島で破茶滅茶な生活を送るの?」とか、
「鬼の味方になって人間を倒しに行くの?」とか、

そんな物語を想像する方が多いかもしれません。

ところがこの絵本は、そんな全ての予想を裏切ります。

なぜなら、桃太郎と鬼が鬼ヶ島で愛情を育んでいくからです。

リリーさんの中に眠る、温かい愛情が、この絵本には詰め込まれています。

血のつながりって?友情って?そして、絆って、いったいなんだろう?

そんな普遍的なテーマを「桃太郎」を通して、全ての人にお伝えする新しくて懐かしい絵本になりそうです(まだ完成してないので、“なりそう”としか言えません。笑)。

『ももからうまれたおにたろう』のカバー

ただ、全体のプロットが上がり、女性デザイナーにデザインを考案いただくためにお見せしたところ…
「思わず、泣いちゃいました」との返事が。

すごい絵本になりそうです。

では、絵本についてお伝えできたところで、話をイベントに戻します。

◎たった8時間の告知で何人が集まった!?


ゲリライベントに結局、何名の人が集まったでしょうか。

イベント開催の朝10時に開催告知がなされたにも関わらず…
なんと300名分のチケットが、たったの2時間で完売!

急遽追加したチケットも即売し、なんと最終的に販売されたチケット数443枚!もう一度言います。

このイベントは、「絵本出版記念のサイン本お渡し会」ではありません。
「絵本予約サイン会」です。笑

さすが今をときめくスターコンビ・見取り図さんです。

真剣な眼差してサインをしているのは、「本」ではなく、もちろん「しおり」です


「まだ絵本、全然できてないけど、どんな内容が見たい?全部採用するから聞かせて」(リリーさん)

「たった2ページしかできてない絵本やのに、買って大丈夫!? つまらんかったらどうすんの!?」(盛山さん)

など、イベント中は、予約受注会ならではの見取り図おふたりとファンとの笑い溢れる掛け合いもたくさんあり、とても楽しいイベントとなりました。
ブックファースト新宿店のみなさま、突然のイベント開催を快く引き受けてくださり、本当にありがとうございました!

そして…
見取り図のおふたりも、お忙しい中、本当にありがとうございました!

リリーさん、今日からまた、残りの30ページ分の執筆、よろしくお願いします。笑

最後に、『ももからうまれたおにたろう』の担当編集として記念に1枚、見取り図のおふたりと写真を撮らせていただきました。

お待ちいただいている皆様にしっかりお届けできるよう、サポートしてまいります!

見取り図のリリーさん、盛山さん、ありがとうございます!ちなみに中央が私、岸田です

*リリーさんの絵本の制作秘話は、サンマーク出版のラジオ番組「Sunmark Voice」でもお聴きいただけます。



みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!