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小くよ100 今日が人生最後の日だと思って暮らそう

 人の命には必ず終わりが来ます。ただ、それがいつ来るかはわからない。だから今、生きている今日の時間がとても大切なのです。

 『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届けしてきましたが、本日がついに最終日。

 100日目は「今日が人生最後の日だと思って暮らそう」

今日が人生最後の日だと思って暮らそう

 あなたはいつ死ぬだろうか? 50年後、20年後、10年後、5年後、それとも今日?

 私が前回チェックしたとき、だれも答えられなかった。事故死のニュースを聞くたびに思うことがある。帰宅途中の交通事故で死んだ人は、家族に愛していると告げたかったのではないか? 彼は幸せな人生を送っていたか? 彼は愛情深かったか? 1つだけはっきりしているのは、彼のやるべきことの「書類入れ」にはまだたくさんの事項が残されていることだけだ。

 余命があとどのぐらいなのか、私たちはだれも知らない。だが、悲しいことに私たちは永遠に生きていられるかのように行動する。

 心の奥で本当にしたいと思っていること──愛している人にそう伝える、1人きりの時間を過ごす、親友を訪ねる、心のこもった手紙を書く、娘と釣りに行く、いい聞き手になる、などなど──を先送りしてしまう。自分の行動を正当化するために凝った口実をひねり出し、ほとんどの時間とエネルギーをどうでもいいことについやしてしまう。

 何度も繰り返し言うように、限界を口にすれば、それは自分の限界になるのだ。

 一日一日をこれが自分の最後の日であるかのように過ごそう、という提案でこの本をおしまいにしようと思う。それでジタバタしたり責任を放棄したりというのではなく、人生がどんなに貴重なものか思い起こす手だてにしていただきたい。

 私の友達がこう言ったことがある──「人生は大切すぎて、きまじめにとりすぎたらもったいないよね」と。あれから10年たったいまは、彼の言うとおりだと思う。

 この本が今後ともあなたの役にたつことを心から願っている。もっとも基本的な戦略「小さいことにくよくよするな!」を、どうか忘れないでほしい。みなさんの幸せを祈りながら、ここで終わりにしよう。

 どうか、自分を大切にしてほしい。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by Shutterstock


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者、ストレスコンサルタント

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

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