小くよ99 自分のための時間をつくる
読書やスポーツ、勉強などによって自分の内面を磨きたいけど、日々の仕事や家事で忙しくて時間が取れない。
そう思うのも無理もないことかもしれませんが、それでも自分のために時間を取ると決めてみると?
2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。
99日目は「自分のための時間をつくる」
自分のための時間をつくる
財務計画の分野で世界的に認識されている基本理念がある──自分を債権者とみなして最初に自分の取り分を確保せよ、というものだ。
みんなへの支払いがすむまで待って蓄えようとすると、なにも残らなくなるからだ。貯金を引き延ばしているうちに手遅れになってなにもできなくなってしまう。だが、いったいどうしたことか! 先に自分の取り分を確保すれば、みんなに支払えるだけのものは入ってくる。
内面の充実計画にも、まったく同じ論理があてはまる。すべての仕事や責任をやりとげてから取りかかろうとすると、その時間はけっして取れない。それは保証されている。
自分のために時間をつくるには、実際に人と会う約束をするように時間を決めるしかないことに私は気づいた。たとえば、早起きの習慣をつけて1時間ほど自分のために読書や瞑想やヨガや体操をすることもいい。なにをしようと時間の使い方はあなたの自由だ。大切なのは、その時間を予定に入れること、それを続けることである。
私のクライエントに、したいことをする機会を確保するために定期的にベビーシッターを雇った女性がいる。1年後のいま、彼女の努力は大きな変化をもたらした。こんなにハッピーになれるとは思ってもいなかったと彼女は言う。ベビーシッターを雇って自分のための時間をつくり出すことなど想像もつかなかった時期があった、と。実際にそうしてみると「そうしないことなど想像もできない」と彼女は言う。
いったん心を決めさえすれば、自分に必要な時間は必ず見つけられる。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
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【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。
【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)
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