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本物のお金持ちはなぜ配当収入を大切にしているか

 大富豪とそうではない人では「お金を増やすための発想」がまったく違う――。

 そう語るのは、資産構築コンサルタントの戸塚真由子さん。彼女から見ると、経営者であっても、稼ごうとする人間は3つのタイプに分かれるといいます。

 著書『1年で億り人になる』よりお届けします。

『1年で億り人になる』(サンマーク出版) 戸塚真由子
『1年で億り人になる』

ビジネスで稼げる人ほど、投資家には「不向き」である

 私はいくつかの経営塾に入っていたことがあります。

 そのときに思ったことがあります。

「稼ぐ力に自信があればあるほど、投資家としては不向き」である、と。

 なぜかと言うと、稼ぐ力がある人は「まず働いて稼ごう」と思ってしまうのです。年収数千万円から1億円などを実際に稼げてしまうと、そういう方のやる投資はその働いたお金を何かに投資することになります。

 たくさんの経営者と出会ってみてわかったのは、稼ごうとする人間は3つのタイプに分かれることです。それが顕著にわかるエピソードをご紹介しますので、自分が現在どんなタイプに近いか想像してみてください。

① 全く投資をしないタイプ

「投資」について無頓着なタイプは、新型コロナなど社会情勢の変化などで売上が下がるとあっという間に会社が危なくなります。会社経営をしていながら、毎月の従業員の給料や家賃などの固定費を賄えるだけの投資からの配当が無いというのはビジネスとしてとてもリスキーです。健全経営の会社はたいてい投資をしています。

 それぞれ旅行関連の会社を経営していた、AさんとBさんという社長がいました。

 Aさんは全く投資をしていませんでした。

 一方でBさんは、毎月の固定費を賄えるだけの収入を得られる投資をしていました。じつは私の営業職時代のお客様で、太陽光発電の売電価格が高額だったときにメガソーラーを設置してもらったのです。

 コロナの影響で、投資ゼロだったAさんの会社は、半数以上の社員を解雇せざるを得ない状況になりました。そして現在は清掃業のフランチャイズに参加しています。

 一方、Bさんの会社も旅行については壊滅的だったのですが、太陽光の売電収入だけで固定費が賄えました。だから、「いまも余裕を持って運営できている」と私に感謝してくれて、先日も美味しい食事をご馳走になりました。経営者こそ投資が必要なのです。

 ここでお伝えしたかったのは、Aさんのように「投資をまったくしない人」は、時代の荒波に揉まれたときにいかに転覆しやすいか、ということ。本書の読者の皆さんにあらためて言う必要はありませんが、投資なくして繁栄なし、なのです。

② 投資はするが「キャピタルゲイン」タイプ

 経営者のなかで、一番比率が高いのはこのタイプでしょう。

数百人のお金持ちを見てきたからこそ、断言できます。

 株や不動産の売却益、いわゆる「キャピタルゲイン」で稼ごうとしているタイプが、成功している経営者には非常に多いです。

 のちほど出てくる、配当つまり「インカムゲイン」についての価値観がないのです。このタイプは、正直言って「投資で成功するのは難しい」でしょう。

 経営塾も開いているほど有名な社長のIさんは、最近、2億円で購入した新宿あたりの家を売りました。ですが、2億円もする家を買える人がなかなか見つからず、1億円で売ったのだそうです。それ以外にも、Iさんのこれまでの投資人生を根掘り葉掘り聞いていると、キャピタルゲインしか頭にありません。だから、売値が大きく下がる買い物もしてしまう。そんな失敗談も多いため、Iさんは「投資はリスキーだ」と思っているそうです。

 彼の経営塾に入っている別の経営者も、先日買った株が高くなったタイミングで売ってキャピタルゲインを得ました。しかし、その株がのちに暴落したのを見て、「リスキーなので二度と株はやりたくない」と言っていました。

 経営者は稼げる力が大きいためか、その稼いだお金で売却益を稼ごうとするので、キャピタルゲインタイプがとても多いです。

③ 配当を大切にする「インカムゲイン」タイプ

 借入をしてレバレッジを効かせ、インカムゲイン(配当)を得る。

 このシンプルなスキームを実現できる人こそが、本物の投資家です。実際、ケタ違いのお金持ちのほとんどは、こちらのタイプです。

 配当つまりインカムゲインで毎月の固定費は賄えている。先述したとおり、銀行を持っている大手の企業はだいたいこのタイプです。不景気になってもなぜか高収益を叩き出すのは、毎月の固定費を賄えるだけの、事業とは別の投資の配当があるからなのです。

 さて、余談になりますが、私の仲が良い「暇人」の話をさせてください。

<億り人 ファイルNo.4>

 ある鉄鋼所を経営している40代の男性社長はいつも暇そうです。

 いつ会っても、「今日はゴルフだ」とか、「仕事は朝の1時間で終えて後はずっと遊ぶ」などと言っています。

 社長室にはたくさんのゴルフのトロフィーが飾られていてそれについて聞くと延々と話しますがほとんど仕事の話にはなりません。

「一体どんなふうに稼いでいるのだろう?」と思い、収入源について聞いてみたことがあります。すると、「インカムゲイン」タイプそのものだったのです。

「ああ、仕事は配当の範囲内でやっているだけで、主な収入源は投資からの収入なのです。会社を運営するための固定費も、ある程度、配当のなかで賄まかなえている。ですから、私の仕事は〝余計な仕事〟をしないこと、なんですよ」

 と冗談交じりに話してくれました。

 その社長は、たくさんの不動産を所有する大地主で、家賃や駐車場収入がどんどん入ってくるのだそうです。

 お金持ちほど契約の決断が素早く、後からブレません。

いつも暇そうな人に見えても、素顔は別物だったのです。

 さて、皆さんはどのタイプだったでしょうか?

 私のお伝えしたいことは、当然もうおわかりですね。本物のお金持ちになりたければ、「インカムゲイン」タイプを目指すこと。正解は、その一択だけなのです。

<本稿は『1年で億り人になる』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

【著者】
戸塚 真由子(とつか まゆこ)
株式会社MAYUKOness代表取締役社長
資産構築コンサルタント/禁労®コンサルタント

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