大人になって物覚えが悪くなったのは「脳の老化」が原因ではない
「勉強しているのに全然頭に入らない」
「学生時代は同じやり方でうまくいったのに」
「これ絶対老化だよ…」
大人になってこのように感じたことがある人は少なくないでしょう。でもちょっと待って。学生時代と記憶の仕組みが変わっていること、大人は大人の勉強の仕方をしないと頭に入らないことをご存じでしょうか。
12万部突破のベストセラー『一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方』より冒頭の試し読みをお届けします。
はじめに
この本は、学び直したいと思っている大人にとっての希望の書です。
大人になってから学生時代にはなかった勉強欲が出てきた。
資格取得のために、新しい分野を勉強している。
転職のために新しい知識と技術を身につけたい。
こんなふうに、大人になってから勉強をスタートする人たちが、短い時間で、どうやったら新しい知識を脳に定着させることができるのか、本書ではその方法を脳科学に沿って紹介します。
大人の勉強法を紹介するときに、きまってみなさんが最初に口にすることがあります。
「年齢とともに体力が低下するように、脳も衰えている。学生時代より物覚えが悪くなっているし……。知識が自分のものになるまでに時間がかかるんだよね」
これがそもそも大きな間違いなのです。
あなたの脳は、確実に学生時代より「いい状態」になっています。
大人になった今こそが、勉強するのに最適な時期だと言えます。
そもそも何歳からでも筋トレをすれば筋力がアップするように、脳が成長するような働きかけをすれば、脳の機能は何歳からでも伸ばせます。
現に、情報を分析して理解するときに働く「超頭頂野」と呼ばれる部位は、人間だけに備わった脳の高次機能であり、40代に成長のピークを迎えます。
実行力や判断力を司る「超前頭野」は50代でピーク。
元気な人では85歳になっても超前頭野に萎縮が見られず、ワクワクとした気持ちとともに毎日をイキイキと過ごすことができています。
脳科学的にも、脳は一生成長し続けることがわかっています。
「そうはいっても、最近、記憶力が落ちてきたのは疑いようのない事実だ」
「アラフィフになってからというもの、新しい仕事もなかなか覚えられないし、スマホの機種変をしたら慣れるまでに時間もかかるようになった。これは、どう説明するんだ」
そんな声が聞こえてきそうです。
しかし、記憶力の低下も物覚えの悪さも、加齢による脳の老化が原因ではありません。
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