「昨夜洗った食器の水滴を拭いながら片づける家事」に誰か名前をつけてください
お盆休み。実家へ帰省したり、レジャーや旅行に出かけたりしているアクティブな家族もいますが、年末年始やゴールデンウィークなども含めたこうした長期休みとなると、「自宅で過ごす時間のほうが長い」という家族も少なくないでしょう。
そうなると夫婦間、家族間でモメやすいのが家事の分担です。
家事をしていたらいつの間にか1日が終わっていた…なんてこともあるでしょう。それもそのはず。家事なんて無限にあるんだから! 料理、洗濯、買い物、掃除以外にもやることはいっぱい。ましてこの猛暑ですからイライラにも拍車がかかる――。
そんな「名もなき家事」を頑張っている人に敬意を払って、Sunmark Webのお盆休み企画としてロングセラー『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』より7日連続で「名もなき家事に名をつける」記事をお届けします。今日からスタートです。
家事をがんばることの大変さも、尊さも、素晴らしさも、もっともっと世の中に広がれ。
水切りカゴに入っている
昨夜洗った食器を、
水滴の有無を確認しながら
所定の位置に戻す家事
<命名>
リ・ポジショニング
目が覚めてカーテンを開けると気持ちのいい朝日が差しこんできます。しかし、すぐに「おいしい朝ごはんでも作ろうか!」とならないのが現実です。その前に、アイツらを片づけなければなりません。そう、水切りカゴのなかに入った、昨夜洗った食器たちを!
山積みになった食器を食器棚に戻す。それが1日の家事の始まりです。しかも、お茶碗や湯飲みの裏にたまった水滴をていねいにふき取りながら。
この「マイナスをゼロに戻す家事」が朝から地味に神経をすり減らすのです。まるで、昨日の自分からの宿題を片づけるようでもあります。
ひと仕事終えると、家族が起きてきます。そして、きれいに片づいたキッチンを見て、悪気なく聞いてくるのです。「あれ、起きたばかりなの?」と。
こう見えて、ひと仕事終えたばかりなんだけど。
<所要時間>
8分
<やれやれ度>
30%
<ワンポイントアドバイス>
日本は湿地帯じゃないんだから乾くまで待てばいい。(37歳・女性)
<本稿は『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by shutterstock
【著者】
梅田悟司
コピーライター
インクルージョン・ジャパン株式会社 取締役 コミュニケーション・ディレクター
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