小くよ70 日ごろの心がけがその人をつくる
本人が気づいているかどうかに関わらず、常日頃日からネガティブな感情に包まれて生きている人がいます。その逆にポジティブな感情を保ち続けられている人もいます。
その差は一体どこに? 「自分が何を心がけるか」に気を払うことで、人生は大きく違ってきます。
2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。
70日目は「日ごろの心がけがその人をつくる」
日ごろの心がけがその人をつくる
日ごろ心がけて実践していることがその人をつくる。
なにかがうまくいかないとイライラする、だれかに批判されるとムキになって自己防衛に出る、自分の正しさを主張する、不運におそわれると頭の中で雪だるまを太らせる、人生を非常事態だと受けとめる──そういう習慣が身についていると、残念なことに人生はその繰り返しになる。欲求不満におちいるのは、ある意味で、〝欲求不満におちいる〟癖がついているからだ。
しかし、これと同じように、思いやり、忍耐、親切、謙けん遜そん、平和といったいい要素も、日ごろの心がけで身につけることができる。とすれば、なにを心がけるか慎重に選ばなければならない。
たえまない向上を目標に掲げて生きる、などという一大プロジェクトを提案しているわけではない。ただ自分の癖や習慣に気づくだけで、かなりちがってくると言いたいだけ。
いつもなにに注意しているか? 時間の使い方は? 定めた目標に到達しやすい習慣を心がけているか? 自分の理想とする人生と現実の人生は釣り合いがとれているか?
こういった大切なことを自分に問いかけ、正直に答えるだけでいい。そうすれば自分がなにを心がければいいかわかってくる。「もっと自分のために時間を使いたい」とか「前から瞑想を習いたかった」とかいつも思いながら、その時間がとれないことがあるのでは?
悲しいことに、心に栄養をつける時間をとらずに、車を洗ったり楽しくもないテレビやビデオを見たりすることに時間をさいている人たちが多い。日ごろの心がけがその人をつくる、ということを頭に入れておけば、いままでとはちがう癖や習慣を選ぶようになるだろう。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
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【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。
【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)
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