「炭水化物抜きや、夕食をプロテインに置き換えるなど『食べない系ダイエット』を繰り返してきたので、ごく普通に食べられるところが、これまででいちばんラクでした。とにかく簡単で、正直『これでやせるの？』と思ったほどです」

『やせる背骨しぼり』（著：隅田咲、サンマーク出版）のモニターの1人で誌面にも登場する、42歳の田中香那さんはこう明かします。

　しっかり1分間背骨をしぼるだけで勝手にやせる体になる方法をまとめた「やせる背骨しぼり」に取り組んだ田中さんは、当初2週間こそご自身の体の硬さに苦しみましたが、その後は自然に体脂肪が落ちていって腰痛がやわらぎ、動作も苦にならない状態に。

「やせただけでなく、腰痛や頭痛、ひざ痛、反り腰が解消し、週１回の整体に行かなくてすんで、節約もできています」
とおっしゃっています。

勝手にやせる体をつくるために

　やせる背骨しぼりは、キツい運動をまったくしないどころか、ほぼ体を動かさず、無理をして食欲を我慢することもなく、余分な脂肪を効率よく落としていくメソッドです。

　実践してくださった方々からは、

「自分史上、最ラクに10kg落とせました！」

「ダイエットなのに我慢も運動もしなくていいなんて」

「リバウンドしなかったのは生まれて初めてです」

　などの声を頂き、ほかにも「ウエストが10㎝以上細くなってパンツがぶかぶかになった」「二の腕や背中から脂肪が落ちて華奢になった」などの声も頂きました。

　このような報告を耳にするたびに、やせる背骨しぼりを考案した私は心の底から喜びが湧いてきます。それは私自身「やせなさい」と言われて我慢を強いられ運動をすることも、誰かに「やせましょう」と言って我慢を強いることも、無理だからです。

　いまでこそ東京と名古屋でジムを経営し、ありがたいことに30万人以上もの方々がYouTubeやInstagramに登録してくださるトレーナーになりましたが、もともと私は運動が苦手。走るのはめちゃめちゃ遅いし、身体能力だってかなり微妙です。

　何をするのも不器用で、体を動かすことで長く続いたのはバレエだけ。それも、音楽に合わせて体で表現するのが好きだったからで、先生には怒られてばかりでした。だから運動が苦手で、できればやりたくないし続けることもできない、とおっしゃる方の気持ちは痛いほどわかります。

　しかも私はいまだに食欲が旺盛で、恥ずかしながら、ごほうび代わりのおいしいケーキや脂たっぷりのラーメンも我慢できません。一度「食べたい」と思ったら抑えられないのです。こんなにも意志の弱い私ですから、「やせなさい」と言われても頑張れないですし、トレーナーとして指導するときだけ、しれっと「頑張ってやせましょう！」なんて言うのも無理があります。

　そもそもダイエットがうまくいかない最大の原因は、私は我慢にあるのではないかと思っています。

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【著者】
隅田 咲（すみだ・さき）
パーソナルトレーナー、SAKIエレコアメソッド発案者