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小くよ97 おせっかいをやくな!

 知人・友人、同僚など身の回りの人に対して「こうあるべき」というふうに思うことがあるかもしれません。でもそれは余計なおせっかいです。

 2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

 97日目は「おせっかいをやくな!」

おせっかいをやくな!

 自分の習慣や人生のさまざまな問題や矛盾や悩みごとに対処するだけでも大変だというのに、他人の問題にまでかかずらおうとすると、もっと穏やかに生きるという目標の実現は不可能になる。

「私が彼女だったら、あんなことしない」とか「彼があんなことするなんて信じられない」とか「彼女ったらなに考えてるんだか」といったことを、どのぐらいひんぱんに口にしている? 自分の力のおよばないこと、助けてあげられないこと、まるで自分には関係ないことに、どれぐらい不満やいらだちを感じている?

 人に助け船を出すなとは言わない。助け船を出すべきときと、ほうっておくべきときをきちんとわきまえる、ということなのだ。

 私は、頼まれもしないのにおせっかいをやきたがるタイプだった。その努力は実らないばかりか、たいていは感謝もされず、ときにはひんしゅくや怒りさえかった。

 よけいなおせっかいをやく癖を直してから、私の人生はとてもシンプルになった。そして、おせっかいをやめたいまは、頼まれたり本当に必要とされたときに、心ゆくまで助け船を出せるようになった。

 よけいなおせっかいをやかないということは、人の悩みを解決したい誘惑をしりぞけるだけではなく、立ち聞き、噂話、陰口、人がしていることを分析したり批判することも含まれる。私たちが人の欠点や悩みを気にする大きな理由の1つは、そうすれば自分の欠点や悩みを見つめずにすむからだ。

おせっかいをやこうとする自分に気づいたときは、そこから遠ざかる謙虚さと知恵ももち合わせていることを祝福しよう。

 よけいなおせっかいをやめれば、本当に求められたときに百人力を発揮できるようになる。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
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【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)