家族で旅行に行きたいのに、取り合ってくれない
──相手が「できる」条件を聞く
相手に具体的な日程を言わせよう
これは、「いつなら行けるの?」という話をすればいいんじゃないですかね。
また、このやりとりは、「疲れている」と言っている人に対して、もっと疲れてお金もかかる話をするというタイミングの段階で、まず間違えていると思うんです。
「面倒くさいよ、仕事で疲れちゃったし」なんて思っている時に未来の面倒な予定の話を提案されると、断られる確率が高いと思うんですよ。疲れきっている状態の今と同じ基準で、未来のことも考えてしまうので、家族旅行の話なんかしたら、ネガティブな反応が返ってきてもしょうがない。
今おなかがいっぱいの人に「晩御飯、何食べようか?」と聞いても、「今、ご飯の話されても全然興味ないよ」ってなるじゃないですか。それと同じです。
それはさておき、「疲れているから旅行に行きたくない」というのがパパ側の理由なので、「じゃあ今は行きたくないとして、何年後だったら行けるの?」という話をすれば、さすがに「10年間行けません」とは言わないじゃないですか、普通。
そうすると「この夏は難しいけど、正月休みの時に帰省がてら九州の温泉にでも行くか」とか、パパ側から提案が来ると思うんですよね。年内か来年か、さすがに3年間、家族が希望しているのにどこも行かないって言う人だったらまずいよねというか、離婚を考えたほうがいいと思うんですけど、という話ですね(笑)。
また、この例では「だったら、その前の土日は? 1日くらい有休とれない?」と、ママがボールを投げていますが、それよりも、パパ側に「○月なら行ける」とか具体的な日程を言わせるように仕向けたほうがいい。そのほうが苦しい交渉をしなくて済みます。
で、パパから具体的に12月の何日なら行けると言ってきたら、それはもう断りきれない予定設定になりますね。さらにお金も前もって振り込んでおくとドタキャンしづらくなります。
問題点と改善点をビフォーアフターで考えてみましょう。
<本稿は『ひろゆきさん、そこまで強く出られない自分に 負けない話し方を教えてください』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>