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「食事の時間」を大切に過ごす人、雑に過ごす人の健康状態の格差 -ウェルネスライフ

「ヘルシーなものを食べて健康的な生活を送りたい。でも、なんだかハードルが高そう。お金もかかりそうだし・・・」

そんなふうに感じている人も多いのではないでしょうか。

そこで、体と心の調子を良くしてくれて、かつ、高価な食材いらずの「ウェルネス な食事法」について、『Life is Wellness 「健康な生き方」の科学』の著者・石村友見さんに教えていただきました。

〈解説〉石村友見
株式会社 Life is Wellness代表

劇団四季で『ライオンキング』に出演後、単身ニューヨークに渡り、ブロードウェイ・ミュージカル『ミス・サイゴン』に出演。その後ヨガスタジオを設立し、レッスンからヨガ講師の育成まで尽力。2018年に発表した著書『ゼロトレ』はシリーズ120万部の記録的ヒットとなり、『金スマ』『世界一受けたい授業』など多くのテレビ番組に出演。

その後、ハーバード大学医学部「Health and Wellness」講義にて、ウェルネスの観点から世界最先端の栄養学をはじめ運動、コミュニケーションについて学ぶ。現在は、ニューヨークと東京を行き来する生活。11歳男児の母。


「食事の時間」をウェルネスにする3ポイント

「ウェルネス」とは、体と心を健康にして、毎日いきいきと過ごすこと。「体の健康」だけではない、人生をもっと豊かに、もっと楽しく生きていくための考え方です。

中でも、「食事のとりかた」を見直すことは、その人の人生を劇的に「ウェル」にしていく効果があります。

1、食事を「イベント」に

あなたは普段の食事、どんな風に食べていますか? 「ながらスマホ」「早食い」では体に良くないし、食事の時間そのものを楽しめません。

食事の時間を大切にする「マインドフル・イーティング」という考え方があります。私は「ウェルネス・イーティング」と言っています。

見た目を楽しむ
香りを感じる
一口一口をゆっくり味わう

たったこれだけで、いつもの食事が「特別な時間」に変わります。8分目で箸を置いて、深呼吸してみる。「おいしかったなあ」と振り返る余裕を持つ。こんな小さな習慣が、じつは大きな変化を生みます。

2、毎日の食卓に「栄養の宝石箱」を

体と心を健康にする「ウェルネス食材」には、たとえば以下のようなものがあります。

・ほうれん草(ビタミンの宝庫!)
・ブルーベリー(目にも脳にも◎)
・アボカド(美容の味方)
・サーモン(良質な油で体の中からキレイに)
・ヨーグルト(腸内環境を整えてくれる便利もの)
・ブロッコリー(栄養たっぷりの緑黄色野菜の王様)
・サツマイモ(食物繊維たっぷりで美容にも◎)

ウェルネス食材というと、高価で手に入りにくいものという印象があるかもしれませんが、そうではありません。近所のスーパーで手に入るこれらの食材を、週に2〜3回でも意識して食卓に取り入れるだけで、体が喜ぶはずです。一度に全部は無理!と思わずに、少しずつ試してみてください。

3、 「ウェルネス」は体だけじゃない

ウェルネスは「体の健康」だけを指すわけではありません。心の健康、人とのつながり、仕事での充実感、こういったものすべてを含んだ概念です。

だから、

・好きな食べ物を楽しむ時間を持つ
・友達とゆっくりおしゃべりしながら食べる
・新しい食材にチャレンジする
・朝ごはんを5分早く起きて、ゆっくり味わう
・いつもの食材を、栄養価の高いものに一品だけ変えてみる
・食後に短い散歩をする
・週末に友達とブランチを楽しむ

これらも立派なウェルネス活動。「食べる」だけではなく、食べている時間やそのための買い物をしたりレストランを選んだりしている時間も大切にしてください。自分の「心が喜ぶこと」を意識して食事してみてください。

体の健康も、心の満足感も、「今この瞬間」を大切にすることから始まります。キツい我慢や無理な制限は必要ありません。

自分のペースで、楽しみながら。

それが、本当の意味での「ウェルネス」です。今日からできること、はじめてみませんか? きっと、数週間後には「なんだか体も心も軽くなった」と感じられるはずです。


*石村友見さんの著書『Life is Wellness 「健康な生き方」の科学』には、「ウェルネスな食事」の話をはじめ、体や心を健康にする習慣がたくさん掲載されています。以下からご覧ください。