小くよ68 身近な人こそ教えてくれる
両親や配偶者、子供、友人など、自分にとって身近な人から何か指摘をされると、つい反発してしまう人は少なくないでしょう。関係が近いからこそ言うことを聞きたくないと思ってしまう。
でも自分と近しいからこそ、その人が言っていることに耳を傾ける必要があるのです。
『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。
68日目は「身近な人こそ教えてくれる」
身近な人こそ教えてくれる
いろいろな人たちを観察して私がいちばん悲しく思うことは、もっとも身近な人々──両親、夫や妻、子供たち、友人──からなにかを学ぼうとしない人たちが多いことだ。
恥ずかしさ、不安、頑固さ、またはプライドから心を閉ざしてしまう。「この相手から学べることはすべて学んだ、もうなにも学ぶことはない(その必要はない)」と言っているかのようだ。
もっとも身近な人たちは私たちのことをもっともよく知っているだけに、これは悲しいことだ。彼らはこっちが自虐的な行動をとっているのを見抜き、ごく単純な解決策を出してくれたりする。こっちのプライドが強すぎたり頑固すぎたりすると、人生を向上させる単純ですばらしい方法に気づくチャンスを失ってしまう。
私は家族や友人の提案に心を開こうとつとめている。実際に「ぼくが自分で気づいてない点はどこかな?」と家族や友人に聞くこともある。聞かれた相手が特別扱いされたと喜ぶだけではなく、私自身もいいアドバイスをもらえたりする。
自分を向上させる簡単な近道なのだが、だれもこれを活用していない。ほんの少しの勇気と謙虚さがあれば、あとは自分のエゴに目をつぶるだけでいいのだ。
提案を無視したり、それを批判ととったり、家族のだれかをないがしろにする癖がある人には、とくにおすすめしたい。あなたが誠実にアドバイスを求めたら、彼らがどんなに驚くか想像してみてほしい。
その場合は、相手が答えられるようなことを聞こう。たとえば、私は父によく仕事のことで質問する。たまには説教されることがあるが、それはそれでいい。父からアドバイスされることで、もっと厄介な学び方をしないですむのだから。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by SHutterstock
【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者、ストレスコンサルタント
【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)
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