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【おすすめの1冊】「忘れたい記憶」がある人へ

どうして人は、昔のことは
はっきり覚えているのに
昨日のことすら忘れてしまうのか。

そんな疑問に以前、
あるタレントさんが
こうこたえていました。

「頭」で覚えたことはすぐ忘れる。
「心」で覚えたことは忘れない。

確かに、昔のことであろうと
最近のことであろうと、
勉強や暗記ものなど
心をまったく動かさずに
頭だけで記憶したものは
すぐに忘れてしまいます。

一方で、
怒ったり、泣いたり、
悲しんだり、喜んだり
「心」で記憶したことは
何年、何十年経っても
鮮明に残っているものです。

「そんなことより、今」

そうして心が揺さぶられた記憶の中には、
本当は忘れてしまいたいものもあります。
人生を前に進めることを
妨げている「思い出」もあります。

ときには
「忘れてしまっていいのだろうか」
と葛藤したりすることも。

京都でとても人気の
92歳の心療内科医をご存知でしょうか。

藤井英子先生。

そのもとには、
「悩み」や「苦しみ」を持った人々が
全国から相談にやってくるそうです。

その評判を聞きつけた編集者が
お話を伺いに行くと、
藤井先生はこうおっしゃいました。

いいことも悪いことも
ほどよく忘れるほうが
いい気がします。

「過去」をつねに身につけておくより、
「そんなことより、今」
とサラリと生きるほうが
素敵じゃないですか。

この言葉をきっかけに出来上がったのが
藤井先生のご著書
『ほどよく忘れて生きていく』です。

藤井先生はこうもおっしゃっています。

人はもしかしたら、
「覚えていすぎ」なのかもしれません。

「忘れていい」と
ちょっと気持ちを変えると、
さっぱりした心で
毎日を楽しく過ごせるものです。

辛い記憶や、自分を苦しめる記憶。

「忘れていい」と許可を出すことは
自分を許してあげること。

これを「ほどよく」できるようになると、
人生の時計の針が止まってしまった人も
再び歩きだすことができるのかもしれません。

ほどよく忘れて生きていく。

そんな風に生きていけたらいいな。

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