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「自分を大切に」自分を後回しにしているあなたへ

「当たり前のことのようだけれど
普段忘れてしまっていることが
書かれていて
ハッとさせられました」
(80歳女性)

「考え方、捉え方を変えると
同じことでも
楽しく捉えることができるとわかり
気持ちがラクになりました」
(70歳女性)

 これは、サンマーク出版のベストセラー『ほどよく忘れて生きていく』を読んでくださった読者様から寄せられたご感想です。

14万部突破のベストセラー『ほどよく忘れて生きていく』

2023年最も愛読者ハガキが寄せられた『ほどよく忘れて生きていく』

 この本は京都にある、小さなクリニックで診察にあたる91歳の心療内科医、藤井英子さんの言葉をまとめています。

 人づきあい、老いとの向き合い方、健康管理など、生きることのあらゆることについて

「これは忘れていい」

「これは大切に」

という切り口で71の生き方のヒントをお届けしています。

 申し遅れました。Sunmark Web編集長の武政秀明です。

 Sunmark Webの運営会社となるサンマーク出版は、読者様のご感想やご意見をお聞きするために販売している本にすべて愛読者ハガキを挟み込ませていただいております。

 この本『ほどよく忘れて生きていく』が2023年1月に発売されてから、読者の皆様から届いたおハガキは2023年末までに649通。サンマーク出版が発行する中では、2023年に最もたくさん愛読者ハガキが届いた本となりました。

 メールやLINE、メッセンジャー、チャットなど電子ツールでのコミュニケーションが当たり前になっている時代にもかかわらず、これだけの反響を寄せてくださっているのは、大変ありがたい限りです。

10〜20代の読者からも感想が

 そのご感想もご高齢の方ばかりと思っていたらそうでもありません。

「今まさに悩んでいること
どうしたらいいんだろう
と思っていることの
解決の一歩となるような
やさしい言葉で
じっくり読みたいと購入しました」

 これは27歳の女性からいただきました。

 高校生で18歳の女性はこんな感想でした。

「全ページ、私の至らぬところを
見抜かれているようで
多分どこかで私のことを
見られているようで
不思議な思いです」

 このように下は10代から上は90代まで幅広い読者様にご愛読いただいております。

 たくさんの愛読者ハガキに目を通させていただいたのですが、印象に残ったことの1つが、藤井さんが本書で語りかけている印象的な言葉について言及されているご感想が多いということでした。

 それは

「自分を大切に」

です。

 たくさんあるのですが3つほどご紹介させてください。

「仕事、大切な人の死、
それらの苦しみから
逃れられずにいた時、
この本と出合いました
『自分を大切に』
この言葉で涙が止まりませんでした
前へ進む勇気をいただきました」
(43歳・技術職会社員の女性)

「『お大事に』ではなく
ご自分を大切にしてくださいと
伝えていることに目からうろこでした」
(74歳・主婦の女性)

「『自分を大切にする』
ほんとうにそうだと実感しました」
(82歳・主婦の女性)

「お大事に」ではなく「ご自分を大切になさってくださいね」

 一般的に病院のお医者さんや看護師さん、あるいは受付の方から帰り際にかけてもらう言葉といえば

「お大事に」

ですが

 藤井さんは患者さんの目を見て

「ご自分を大切になさってくださいね」

と、お伝えされます。

 すると多くの方がハッとした顔をされるそうです。

「あなたは大切な大切な存在であること
自分を癒そうと、ここを訪れたことに
私は敬意を持って接していること
私はできるかぎりのことをしたので
あとは、あなた自身が自分をいたわり
養生して元気になってくださいね」

 本来、「お大事に」という言葉にはこんな思いが詰まっていると、藤井さんは言います。

 でも当たり前のように病院で投げかけられる決まりきった言葉では、患者さんがその意味を受け取ることができなくなっているのでしょう。

 だからこそ、

「ご自分を大切にしてくださいね」

にハッとしてしまう。

 それだけ自分を後回しにしている方が多いのかもしれないと藤井さんは感じています

 この本の「はじめに」で藤井さんはこんな言葉を寄せています。

 少し長くなりますがご紹介させてください。

人は社会性を持つ生き物です。
誰もが少なからず
誰かのために心と体を砕いて生きています。

自分ひとりだけで生きていたなら
起きないことや感じない
さまざまな困難を抱えながらも
やっぱり人は、ひとりでは生きられない。

だからこそ、普段から大切にしてほしいのは
何より自分を大切にすること
自分を後回しにしないことです。

「誰か」のために
毎日を駆け抜けてきた人こそ
ほどよい加減で、
その誰かを「忘れてみる」と
自分を大切にできたり、
自分の気持ちに
気づけたりするかもしれません。

「後悔」にとらわれている人も
それを「忘れてみる」ことで
新しい挑戦をはじめることが
できるかもしれません。

この本を通してお伝えしたいのは
他の誰でもなく、自分から
目をそらさないでほしいということ。

必要ないものを「忘れる」ことで
自分が本当に大切にすべきものごとが
見えてきます。

誰かのことはいったん忘れて
「ご自分を大切になさってくださいね」
(『ほどよく忘れて生きていく』はじめにより)

人は「覚えていすぎ」なのかも

 愛読者ハガキを拝読していて他にも気づくことがありました。

 それは家族や大切な人にプレゼントしたいというお言葉を添えてくださっている方も多いということです。

 生きづらさが増している今の時代ですが、人が持つ普遍的な悩みは今も昔も変わらないと思います。

 嫌なこと、後悔、執着、誰かへの期待、過去の栄光...

 人はもしかしたらこうしたことを「覚えていすぎ」なのかもしれません。

 だからこそ「ほどよく忘れる」というこの本に惹かれる人が多いのだと思います。

 最後に私がこの本で出会った最も心を動かされた一文をご紹介します。

前向きな我慢とは「頑張りどき」
しなくていい我慢に気づくときです

 これは71項目あるうちの11番目「迷惑かけたくない」を忘れる、の章に書かれている言葉です。

 人間の悩みは対人関係の占める部分が大きいと、よく言われます。

 誰かと折り合いをつけるために自分だけがしている我慢は、心身に不調をきたします。

 藤井さんは

「その我慢は本当に必要な
我慢でしょうか?」

と問いかけます。

 そして

「ここぞという時に
苦しくても大変でも
乗り越えなければならない
出来事があれば
それは『頑張りどき』であって
我慢はひとりよがりであることが
ほとんどです」

と説きます。

 私自身も振り返ってみれば当てはまる話だなとドキッとしました。

(武政秀明:Sunmark Web編集長)

『ほどよく忘れて生きていく』(サンマーク出版) 藤井英子