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記事一覧

ニーズが "多様化" する時代に、メガヒットする「本の企画」をどう考えるか -Book Lover REPORT vol.5

こんにちは、サンマーク出版の代表、兼、編集者の黒川精一です。今回は「本の企画」の立て方について書かせていただきます。 というのは、価値観や考え方、ライフスタイルが「多様化」し、マスという概念がなくなりつつある現代で、書き手・作り手の多くが ”ある悩み” を抱えているからです。 僕がお仕事をご一緒しているある著者さんは、日本を代表するような「模型鉄(もけいてつ)」です。模型鉄とは、鉄道模型を作る人。材料の調達から製作まで情熱を燃やし、人生をかけて鉄道模型を作っています。

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本の「タイトル」を考える前に、知っておきたいこと -Book Lover REPORT vol.4

こんにちは。黒川精一です。サンマーク出版の代表をしながら、本の編集をしています。 本を書いたり編集したりしているときに、ずっと頭のどこかでモヤモヤしていることがあります。 「タイトルどうしよう…」 この難題が企画の段階で解決していることもあれば、もうすぐ校了という段階になってもまだ迷っていることもあります。本に限らず、Webの記事も、メルマガも、プロジェクト名も、商品名も、メールを書くときでさえも、すべて「タイトル」が必要で、その出来次第で結果は大きく変わります。 僕

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生成AIど初心者の僕が、わずか1週間で本を執筆できてびっくりした全記録。急に「出版の未来」がやってきた

こんにちは、サンマーク出版の黒川精一です。会社の代表をしながら、本を作る編集者をしています。 「生成AIの書いた原稿なんて、 プロの現場では使えない」 普段、仕事をしていると、そんな声がよく聞こえてきます。AIが書いた原稿は、おもしろみがない。ステレオタイプで人間味がない。人の心をつかむような文章にはならない。そんな風に、僕も思いこんでいました。ほんの2週間前までは…。 ところが、あることをきっかけに「Chat GPT」と「Claude」(クロード)という2つの生成AI

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本だからこそ濃密に描ける「葛藤と対立」について - Book Lover REPORT vol.2

こんにちは、サンマーク出版の黒川精一です。 2024年9月にスタートした「Book Lover LABO  本の未来研究所」の第1回のイベントでは、「本じゃなくていい時代の本のつくり方」というテーマでお話をさせていただきました。 そこでは、本は「行先(目的)」と「ルート(手段)」で構成されていて、多くの本がたとえば、 やせたい お金を増やしたい 英語が話せるようになりたい 時間を効率よく使いたい といった普遍的な「行先」に対して、自らの本の「ルート」の優位性を強調する

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『月刊 Book Lover LABO 』2024年10月号-特集:本じゃなくていい時代の本の作り方

こんにちは!「Book Lover LABO~本の未来研究所~」運営担当の酒見です。Book Lover LABOはサンマーク出版のメンバーが中心になって設立されました。 出版社や職業、書き手、作り手、読み手などの垣根を越えて、「本の世界で仕事をする人」や「本を読むのが大好きな人」が集まり、本の未来を一緒に考えたり、つくったりするためのコミュニティです。 LABOでは毎月、以下の2つをお届けしています! この『月刊 Book Lover LABO』では、前月の活動内容を

ベストセラー本に必要なのは読者の「共感」と、もうひとつ……。 Book Lover REPORT vol.1

こんにちは、サンマーク出版の黒川精一です。この『Book Lover REPORT』は、出版社の代表をしながら書籍編集者をしているぼく自身の課題や悩み、七転八倒している様子をあらわにすることで、本やメディア、コンテンツに関わるお仕事をされている方のヒントになればと思って綴っていきます。 今回は、ベストセラー本に含まれる「2つの成分」について。本を書く、編集する、広める、届ける全ての工程で、読者がこちらを向いてくれるかどうかを左右する話です。 また、日頃、本が好きでよく読む

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本を書く、つくる、広めるために奮闘する人たちの研究所 『Book Lover LABO』 オープン

◎すべてはBook Loverを増やすために本の部数が下がっていたり、書店さんの閉店が続いていたりと、出版界のネガティブなニュースを目にする機会が増えましたが、一方で、「本には人生を変える力がある」と信じて日々奮闘している人たちがこの国にはたくさんいます。素晴らしい本もたくさんあります。 私たちサンマーク出版は、2023年から「本とTREE」という活動を始めました。この活動は、「Book Loverを増やす」をテーマに掲げ、自社本だけではなく、様々な本の素晴らしさを多くの