稲盛和夫さんが若い人たちに語った『「迷わない心」のつくり方』
田舎育ちの少年だった経営者がこれからの時代を生きる人たちに伝えたいこと。
著書世界累計2800万部、京セラ・KDDIを創設し、日本航空(JAL)を再建した稲盛和夫さんが残した人生の本質。若い人たちに向けて語ったメッセージを集め、『君たちはどう生きるか』の羽賀翔一さんとコラボした最新刊『「迷わない心」のつくり方』(サンマーク出版)が11月8日に発売を迎えました。
稀代の経営者がたどり着いた「何のために人は生きるのか?」
本書冒頭の試し読みをお届けします。
人は誰でも迷います。
望まない環境、
思い通りに進まない物事、
運に見放されたような気がすることさえあります。
でも苦しいときも
どんな心で選択するのかで
その後の人生が変わってきます。
そう迷わない心の持ち方があるのです。
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【著者】
文:稲盛和夫(いなもり・かずお)
1932年、鹿児島市に生まれる。1955年、鹿児島大学工学部を卒業後、京都の碍子メーカーである松風工業株式会社に就職。1959年4月、知人より出資を得て、資本金300万円で京都セラミック株式会社(現京セラ株式会社)を設立。代表取締役社長、代表取締役会長を経て、1997年から取締役名誉会長(2005年からは名誉会長)。また1984年、電気通信事業の自由化に即応して、第二電電企画株式会社を設立、代表取締役会長に就任。2000年10月、DDI(第二電電)、KDD、IDO の合併により株式会社ディーディーアイ(現KDDI 株式会社)を設立し、取締役名誉会長に就任。2001年6月より最高顧問となる。2010年2月には、政府の要請を受け株式会社日本航空(JAL、現日本航空株式会社)会長に就任。代表取締役会長を経て、2012年2月より取締役名誉会長(2013年からは名誉会長)、2015年4月に名誉顧問となる。一方、ボランティアで、全104塾(国内56塾、海外48塾)、1万4938人の経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成に心血を注いだ(1983年から2019年末まで)。また、1984年には私財を投じ公益財団法人稲盛財団を設立し、理事長(2019年6月からは「創立者」)に就任。同時に、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰する国際賞「京都賞」を創設した。2022年8月、90歳でその生涯を閉じる。
漫画:羽賀翔一(はが・しょういち)
漫画家。1986年茨城県出身。冒険ファンタジー『大獄のバベル』をFliptoonで連載中。著書に『漫画 君たちはどう生きるか』(原作吉野源三郎)『ケシゴムライフ』『昼間のパパは光ってる』(いずれもマガジンハウス)、『ハト部』(双葉社)がある。
編:稲盛ライブラリー(いなもりらいぶらりー)
2013年、京セラ創業者・稲盛和夫氏の人生哲学、経営哲学を継承する施設として開設。稲盛氏の資料を収蔵・管理するほか、社会からの要請に応え、各種情報発信を行う。また展示施設として、稲盛氏の人生・経営哲学をベースに、その足跡やさまざまな社会活動を紹介し、一般公開を行っている。