小くよ58 いま、リラックスする
仕事に追われ、家事に追われ、せわしなく日常が過ぎていく中、リラックスした気分にはなかなかなれないと考えがちです。でもちょっと待って。まさに慌ただしい今こそ、リラックスする時だとしたら?
2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。
58日目は「いま、リラックスする」
いま、リラックスする
リラックスするとはどういう意味か?
この言葉を何千回も耳にしながら、その意味が本当にわかっている人はほとんどいない。
この質問をすると(私は幾度となく聞いてきた)、リラックスするとは、いまではなくもっと後でやること、という答えが返ってくる。たとえば、休暇旅行をしたとき、ハンモックの中にいるとき、引退したとき、なにもかも片がついたとき。
つまり、それ以外のほとんどの時間(人生の95%)は、緊張とイライラと多忙に追われて過ごしていることになる。はっきりそう言いきる人はほとんどいないが、事実はそうなのだ。人生を1つの大きな非常事態ととらえている人がいかに多いか、これで説明がつくのではないか?
私たちのほとんどは「やるべきこと」がなくなってからリラックスしようと考えている。人生の「書類入れ」がカラになることはぜったいにないのに。
リラックスは日ごろの心のもちようでできる。いま、リラックスできるのだ。
リラックスしている人たちが仕事の業績を上げている事実を思い出すのもいい。リラックスと創造性は仲よしなのだ。たとえば、私は緊張しているときには文章を書く気にさえならない。だがリラックスしているときは、すらすら書ける。
もっとリラックスするには、人生のドラマにたいして、いままでとはちがう反応をする訓練をする必要がある。つまり、あなた自身のメロドラマ(melodrama)をメロー(mellow=穏やかな)ドラマに変えるのだ。
どう反応するか、その選択をするのは自分だと何度もやさしく自分に言いきかせることだ。自分自身といまの状況に新しい反応をする訓練をすれば、どの選択をしても前よりずっとリラックスした自分になれる。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。
【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)
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