小くよ25 知らない人にほほえみ、目を合わせてあいさつ
知らない人にほほえみ、目を合わせてあいさつ
私たちがどれほど他人と目を合わせないようにしているか、気づいたことは? それはなぜ? 怖いから? 私たちが他人に心を開こうとしない理由は?
その答えは私にもわからないが、わかっていることが1つだけある。それは、他人にたいする態度と自分の幸福度はつねにパラレルだということだ。言いかえれば、しかめっつらをして人を避けてうなだれて歩いている人に、穏やかな心で楽しんで生きている人はいないということになる。
心を閉ざさずに社交的になれと提案しているのではない。他人の人生を明るくするために数トンもの余分なエネルギーを振りしぼれとか、必死で愛想のいいふりをしろとすすめているわけではない。
私が提案したいのは、他人がちょっと自分と似ているな、と思ってみるということだ。
知らない人に思いやりと敬意を寄せるだけではなく、ほほえんだり目を合わせたりするようにつとめれば、自分の心に思いがけない変化が起きることに気づくだろう。
そうすれば、ほとんどの人は自分と似ていると思えるようになる──みんな家族があり、愛する人がいて、悩みや不安をかかえ、好きなこと嫌いなことがあるんだな、と。
こっちから先に行動すれば相手がどんなにやさしく反応するか、それにも気づくだろう。人はみな自分と同じ人間だと気づくと、すべての人の中にある純粋さが見えてくる。その純粋さに気づくと、心の奥から深い幸せ気分がわいてくる。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
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