見出し画像

小くよ26 毎日、一人きりの静かな時間をもつ

日々いろいろなことに追われていると、静かに落ち着く時間もなかなか取れないものです。でもほんの10分、あるいは数分でも1人きりの時間が取れたら、人生の風景も変わってきます。

2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

26日目は「毎日、一人きりの静かな時間をもつ」

毎日、一人きりの静かな時間をもつ

 いま私がこれを書いているのは朝の4時半、私のいちばん好きな時間だ。妻と子供たちが起きて電話が鳴り出すまで少なくとも1時間半はある。外はまったく静かで、私は完全に一人きり。一人きりの時間をもつと、本当に心がほっとして穏やかになる。

 私はこの10年、ストレス管理の仕事をしてきた。そのあいだに、さまざまな人たちとの出会いがあった。心が穏やかで平和な人で、毎日ほんの少しでも自分だけの時間をとらない人にはお目にかかったことがない。

 ほんの10分の瞑想(めいそう)でもいい、自然のなかで過ごすのもいい、バスルームのドアに鍵をかけて10分間の入浴を楽しむのもいい。自分だけの静かな時間をもつのはとても重要だ。一人きりの時間をもつと、その日の騒音や混乱が薄らいでいく。

 私の例でいうと、静かな時間をもつことで、その一日がなんとか切り抜けられそうに思える。その時間がとれないと、明らかにちがいが出てくる。

 私は多くの友人たちと小さな儀式を共有している。私もみんなと同じように仕事場まで車で通っている。仕事が終わって帰宅するとき、家の近くまで来たら車を道端に寄せて止める。お気に入りのその場所で、1、2分じっとあたりをながめたり、目を閉じて深呼吸したりする。すると気分が落ち着いてなごやかになる。

「一人になる時間なんてとれない」というのが口癖だった多くの友人たちも、いまではこの戦略を活用している。以前、彼らはカーラジオをがんがん鳴らしながら自宅に乗りつけていた。だが、この戦略を知ったいまは、心からリラックスして家に入るようになった。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

Photo by Shutterstock

◎関連記事