小くよ52 人の意見のなかには一粒の真実がある
人と話していて意見が合わないと感じるような場面は、誰しも経験のあることでしょう。他人から自分に対して批判的なことを言われて傷ついたり、相手に対してネガティブな感情を持ったりしたことがない人は皆無のはずです。
そのうえで、そうした相手の意見を100%受け入れられないと考えるのも、損なことかもしれません。
2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。
52日目は「人の意見のなかには一粒の真実がある」
人の意見のなかには一粒の真実がある
自分も人もハッピーにするのが好きなら、このアイデアは使えるだろう。
ほとんどの人が自分の意見は正しいと感じている。そうでなければ人に聞かせたりしないはずだ。しかしそこで問題になるのが、自分の意見と人の意見をくらべる癖である。相手の意見が自分と合わないとき、ばっさり切り捨てようとする。自分はそれでいいが、相手はくさされた感じになり、どちらもなにも学べない。
まちがいではなく長所を見つけようとすれば、どんな意見にもなんらかの長所は見つかる。
こんどだれかが意見を口にしたら、判断や批判をくだすかわりにその意見になんらかの真実がないかどうか考えてみよう。
人の意見を判断したり批判したりするときは、その人についてなにか言っているのではなく、自分は口うるさい批判屋なんだとPRしているにすぎないのだ。
私はまだ人の意見を批判することもあるが、前よりはずっと減った。人の意見に一粒の真実を見いだそうとつとめた結果だ。
このシンプルな戦略を練習してみると、とてもすてきなことが起きるだろう。相手のことを理解するようになる。相手からも好感を抱かれるようになる。
なによりいいことに自分がもっと好きになれる。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
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【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。
【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)
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