小くよ23 頭の片隅を活用する
何かの問題に直面したり、心配・悩みごとを抱えていたりするときに、頭の片隅をうまく使ってみましょう。
2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。
23日目は「頭の片隅を活用する」
頭の片隅を活用する
頭の片隅──バック・バーナー──は、なにかを思い出したり考えごとをするための優秀な道具だ。
真っ向から取り組むとストレスになるが、頭の片隅を使うと苦労しないで効果が出せる。つまり、忙しくなにかをしながらでも頭の片隅で問題を解決することができるのだ。
頭の片隅は、ガスレンジの奥の(バック)バーナーと同じはたらきをする。弱火にかけた鍋の中で材料がまざり、くつくつ煮えておいしい料理ができあがる。作り方は簡単、鍋にいろんなものを入れ、ちょっとかきまぜ、火にかけて、あとはほうっておけばいい。手をかけないほうがおいしくできる。
これと同じように頭の片隅に悩みや事実、思いついた代案や解決策をまぜておいておくと、ことの大小にかぎらず多くの問題を解消することができる。
スープやソースを作るときと同じように、頭の片隅に入れた考えやアイデアは、自然に煮えるまでほうっておかなければならない。
ある問題を解決しようとしたり、人の名前が思い出せないようなとき、頭の片隅はいつも助けになってくれる。すぐに答えが出ないようなことにたいして、そっと柔軟に、ときにはもっとも知的な知恵袋になってくれるのだ。
頭の片隅は、否定や引き延ばし作戦のための場所ではない。考えごとをチョロ火で温めておく場所だ。
このシンプルなテクニックは多くの問題を解く助けになると同時に、ストレスをぐんと減らしてくれるだろう。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。
【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)
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