小くよ59 手紙で養子をつくる
困っている人に手を差し伸べる。なかなかできることではないですが、一歩踏み出してみると?
『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。
59日目は「手紙で養子をつくる」
手紙で養子をつくる
この本をさまざまなサービス機関の広告パンフレットにしたくはないが、手紙で養子をつくった経験はとても有意義だったことは言っておきたい。いや、実際に養子縁組をするのではなく、ある子供を助けて彼らと友達になるということなのだ。
この経験は私の家族に言葉では表せないほどの喜びと満足を与えてくれた。私の7歳の娘にも「養子」が1人いて、その経験を楽しみながら多くのことを学んでいる。娘とその養子は定期的に文通したり絵を交換したりしていて、私たちはその絵を壁にかけている。2人ともお互いの暮らしについて知るのが大好きだ。
毎月、子供たちを助ける会に少額の寄付をする。そのお金が子供たちと両親の生活費や教育費にまわされるというわけだ。
この手の慈善活動が楽しいのは、対話があるからだと思う。どこかの団体に寄付しても、だれのためにどう使われたのかわからないことが多い。それにくらべて、こっちは相手がだれかがわかるばかりか、相手と知り合えるという特権がある。それと、定期的に文通することで、人を助けてあげられる立場にいることをたえず心に思い起こすことができる。
私も私の知り合いの多くも、この経験によって感謝の思いがいちだんと深まった。この手のサービス機関は無数にあるが、私が個人的に気に入っているのはヴァージニア州リッチモンドのチルドレン・インク社である。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by Shutterstock
【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者、ストレスコンサルタント
【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)
◎関連記事