小くよ56 落ち込みは優雅にやりすごす
人生は常に良いことばかりではなく、悪いことも起こってしまうものです。そこに落ち込んだとしても何も問題ありません。人間とはそんなものだからです。
『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。56日目は「落ち込みは優雅にやりすごす」
落ち込みは優雅にやりすごす
世の中で最高に幸せな人にも不幸せなときがある。事実、最高に幸せな人もみんなそれぞれに憂鬱や悩みや失望をかかえている。幸せな人と不幸せな人のちがいは、落ち込む回数や落ち込み度の深さではなく、その気分にどう対処するかで決まることが多い。彼らはそのときどきの気分にどう対応しているのだろう?
ほとんどの人は逆をいく。落ち込んだときは、よしとばかり腕まくりをして仕事にとりかかる。落ち込みをひどく真剣にとらえ、その原因を分析しようとする。なんとかそこから脱出しようと努力するが、かえって深みにはまってしまう。
穏やかでリラックスしている人たちを観察すると、気分がいいときは感謝の気持ちで満たされているのがわかる。彼らは前向きな気分も否定的な気分も一過性だとよくわかっていて、落ち込みもやがては消えると知っている。幸せな人たちは、ときには落ち込むこともあるさと割りきることができる。
だから憂鬱や怒りやストレスを感じてもあわてない。その落ち込みに抵抗したりパニックになったりせず、その感情を優雅に受け入れる。
そうすることで、落ち込み状態からすんなり優雅に抜け出すことができるのだ。
私が知っている最高に幸せな人は、ときどきかなり落ち込むことがある。ちがいは、落ち込んでもあわてることなく落ち着いていることだ。やがてまた幸せな気分になれるとわかっているから、その落ち込みを気にしていないのだ。彼にとって落ち込みはたいしたことではない。
こんど落ち込んだら、それに抵抗するよりリラックスするようにつとめよう。パニックにおちいるかわりに、優雅な穏やかさを保っていられるかどうか見てみよう。
優雅に対処すれば夕日が沈むのと同じように、確実に落ち込みは去っていく。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by Shutterstock
【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者、ストレスコンサルタント
【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)
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