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小くよ71 心を静める

 はっきりとした理由はなくても、なんだか不安な気持ちになって落ち着かない。日々の生活でさまざまなことに追われているうちに、心の平穏を保てなくなっていませんか?

 そんなときにおすすめしたいのが、瞑想です。

 2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

 71日目は「心を静める」

心を静める

「人の悩みのすべては、一人きりで静かに部屋に座っていられないことから生じる」とパスカルは言った。

 私はそこまで深い境地に達することができるかどうか自信がないが、心を静めてこそ心の平安が生まれることは確信している。そして心の平安が体の安らぎにつながることも。

 内省、深呼吸、黙想、視覚化など心を静めるテクニックはたくさんあるが、世界的にもっとも広く受け入れられているのが瞑想だ。1日わずか5分から10分ほどで心を静めることができる。そこから生じた静まりは日常の暮らしに波及し、小さなことに前ほどカリカリしなくなってくる。瞑想は究極の解放感を味わい、穏やかな心境になる方法を教えてくれる。

 瞑想にはさまざまなやり方がある。しかし意識をからっぽにするという基本線は同じだ。またふつう、静かな環境で一人きりで行われる。

 まず目を閉じて意識を呼吸に向ける──吸って吐く、吸って吐く。頭に雑念が入り込んだら、そっと押しやって意識を呼吸にもどす。それを何度も繰り返す。続けるうちに、意識を呼吸に向けながら頭から雑念を追い出すことができるようになる。

 瞑想はそんなに楽なものじゃない、とすぐに気づくだろう。心を静めようとしたとたんに雑念が入り込むことにも。初心者は数秒も意識を集中させることができない。

 コツは、ゆっくりと慣れていくよう自分にやさしくすることにある。最初からがっくりこないで。1日ほんの数分でもいい、続ければすばらしい効果がある。

 あなたの地元にも瞑想クラスがあるはずだし、本を読んで独習することもできるが、おすすめはビデオテープ(目を閉じて本を読むのは難しい)。私のお気に入りはラリー・ル・シャン著『瞑想のやり方』(邦訳なし)で本とビデオがある。

「自分自身」と平和に仲よくやっている人で、日ごろ瞑想に時間をさいていない人を私は知らない。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by Shutterstock


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

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