小くよ48 すべてに「大いなる存在」を感じる
人生においていつでも順風満帆という人はいません。誰しもが困難な状況に追い詰められるときはあります。そんなときにこそ視野が広がる考え方があります。
2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。
48日目は「すべてに『大いなる存在』を感じる」
すべてに「大いなる存在」を感じる
ラビのハロルド・クシュナーは、神がつくったものはすべて神聖だと私たちに思い出させてくれる。
神聖とはほど遠い状況にもその神聖さを見いだすこと、それが人としての私たちの任務だ。そういう見方をするようになると魂をはぐくむことができるだろう、と彼は言う。
美しい朝日や雪をかぶった山、健康な子供の笑顔や砂浜に打ち寄せる波に神の美技を見いだすことは私たちにもすぐできる。だが、ひどい状況──過酷な人生の試練、家族の悲劇、重い病気──のなかでも神聖さを見いだすことを学べるだろうか?
日常のものごとに神聖さを見いだしたいと願いながら生きていると、ふしぎなことが起こりはじめる。日常のなかで、以前は見すごしていた慈悲の心が見つかるようになる。すべてに神の指紋が押されていることを思い出すと、それだけで特別な感じになる。
難しい人間を相手にしているとき、請求書の支払いに苦しんでいるとき、そのことを思い出すと視野が急に広がる。その難しい相手も、請求書の支払いに苦労することも神がつくったものだと思うと、自分がしているすべては神から与えられたのだと感じるようになる。
どこか意識の奥のほうで、すべてに神の指紋が押されていることを思い出すように、すべてに「大いなる存在」を感じるように意識してみる。
それでもなに一つ美しさが見いだせないからといって、指紋が押されていないわけではない。それが見えないのは、不注意かこちらの視野が狭いせいかもしれない。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。
【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)
Photo by Shutterstock
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