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あなたや家族を傷つける「悪いお金」と「質のよいお金」の決定的な差

「お金によって性格は違う」

 『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』の著者キム・スンホ氏は、そう言います。

 みずから稼いだお金もあれば、あぶく銭のように手にしたお金もあるでしょう。そうしたお金との向き合い方とは? 

『お金は君を見ている」(サンマーク出版)
『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』
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お金によって性格は違う

お金は、それがどう作られたかによって性格も違ってくる。お金ごとに特徴があるのだ。頑固なお金もあれば、肝の据わったお金もあり、だらしないお金もある。家でじっとしているのが好きなお金もあるし、いったん外に出ると永久に帰ってこないお金もある。同じ親から生まれた子どもでも、それぞれ性格や特徴が違うのと同じだ。

 汗水流して稼いだお金、株の投資で得た収入、カジノで手にしたお金、貯蓄から生まれた利子。これらは額面が同じ100万円であっても、決して同じお金ではない。絶対に手元を離れないのに使い道のないお金もあれば、すぐに消えてしまうお金もあり、ほかのお金を呼び込むお金もあれば、ほかのお金を連れて出て行ってしまうお金もある。お金はその生まれ方によって、性格や特徴が出るからだ。

だから、お金を稼ぐときは、
できれば質のよいお金を稼ぐべきだ。

 質のよいお金とは、当然ながら、正当な方法でしっかり貯めたお金のことだ。給与収入、合理的投資、正当な事業によって得られる収入だ。自分の頭脳と労働で稼いだお金は、人生の唯一無二の資産である時間と引き換えたものなので、誇らしく愛着があり、どんなお金よりも大切だ。こうしたお金は、適当に浪費することはできないので、それが貯まって資産になる。

 さらに資産を投資や貯蓄に回して利子が生まれれば、まるで子どもより孫のほうをかわいがるように、大事に扱うようになる。

 一方、こうした大切なお金に比べると、カジノで当てたようなお金は次の勝負でほかのお金まで連れて出て行ってしまうし、詐欺で得たお金は贅沢と放蕩にまみれた生活に使われ、人生を誤った方向に導く。

 投機に近い投資をしたり、急いでお金持ちになりたくて高レバレッジ商品に手を出したりすれば、運よく儲けたとしても、誰かに自慢するために使われ、結局はほかのお金を全部連れて家出してしまう。

悪いお金は、
しばしば主人を傷つけたり、
家族を崩壊させたりするものだ。

 よいお金を貯めるには、確固とした人生哲学が必要だ。主人がよいお金だけを貯めようと決めれば、お金のほうから自然とついてくる。欲を張らないから詐欺に遭うこともない。品行方正になるので、分不相応な店で高い酒代を払ってお金をどぶに捨てることもない。誰かにたかったり、あぶく銭を期待したりしないので、どこに行っても卑屈になったり恥をかいたりする心配もない。

 こういう人にはさらにチャンスが訪れ、ツキも回ってくる。良質な資産はどんどん増えても家族を壊さず、むしろ結束させる。運よく入ってきた財産があっても、良質なお金のなかに混じることで、やはり良質なお金に生まれ変わる。

 異なる環境で育った若者たちが士官学校に入学し、規律と学風を学んで同じ価値と規範を共有しながら、将校へと成長するようなものだ。友を選ぶように、お金も選ぶべきだ。こうして貯めたお金は、多ければ多いほどいい。あなたと家族をひとつに結びつけ、しっかり守ってくれるだろう。そして末長くそばにいてあなたの人生を見守り、尊敬されるお金持ちの人生を送れるよう手助けしてくれるに違いない。

「マンハッタンの物乞い」は一体何者だったのか

 あれは、マンハッタンに雨が降るある夏の日のことだった。

 夕食を終えて、34丁目にある、築100年を越す遺跡のようなメイシーズ百貨店に家族とともに立ち寄った。正門前に、この百貨店の歴史が刻まれた銅板がひとつ置かれていた。

 どれほど多くの資本と財貨と富豪たちが、この銅板を踏み越えて玄関を入っていったのか想像していると、40歳ほどの物乞いが銅板の前に座り込んだ。彼は小雨に打たれながら、通行人たちの同情を求めた。助けを求める紙に書かれている文章を読むと、それなりに教育を受けた人なのかもしれない。

 すでに遅い時間なのに夕食もとっていないのだろうか。私はわずかばかりの小銭をポケットから取りだして、物乞いの前に置かれた缶のなかに入れ、また百貨店のひさしの下に戻った。見ていると、何人かが小銭を出しては缶に投げ入れていく。

 さらに気前のいいインド人女性が来て、かなりの額の紙幣を彼に手渡した。すると、彼は夕食代が貯まったのか、立ち上がってわずかな荷物をまとめた。最後に缶のなかを確かめ、いろんな人からもらったコインをより分けると、そのうちのいくつかを道端に捨てた。そして助けを求めるメッセージの紙を、雨から守るためか、リュックと背中のあいだに挟んで立ち去った。

 彼のいた場所には1セント硬貨が3枚、捨てられていた。その後も多くの人が銅板を踏んで通っていったが、誰も1セント硬貨など見向きもしない。私は雨のなかを数歩進み出て、濡れた硬貨をつまみ上げて手のひらに載せた。

 実際のところ、アメリカで3セントで買えるものなど何もない。

 しかし、小銭をないがしろにする人は決して大金を手にできないと私は信じているので、そのコインを宝石のように大事に拾ったのだ。そのとき、ようやく妻と息子が1セント硬貨2万個分以上の値段のスニーカーを2足買って戻ってきた。私はズボンのポケットに入れた3枚のコインを右手でいじりながら、「このコインはお金の種だ」とつぶやきながら、ふたりのあとについて家に帰った。

 あまり知られていない事実がある。

「小銭は人をお金持ちにし、
大金は人を貧しくする」

ということだ。

 ひょっとすると、あのマンハッタンの物乞いは10年前、私よりお金持ちだったのかもしれない。マンハッタンの金融街で大金を扱う仕事をしていて失敗し、破産したのかもしれない。小さなお金を軽んじて、大金を追い求めたあげくの果てかもしれない。

 その間に、貧しい移民として多くの失敗を重ねてきた東洋人は、マンハッタン5番街にバルコニーつきのマンションをひとつ買い足して、週末にときどき遊びに来る身分になった。大事にしてやった小銭が、大金を連れてきてくれたのだ。

<本稿は『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by Shutterstock


【著者】
キム・スンホ
スノーフォックスグループ会長。

【訳者】
吉川 南(よしかわ・みなみ)

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