美容院で「理想の髪型になれる人」と「なれた試しがない人」の大差
女性の顔の印象を決める大きな要素の一つが髪。ただ、美容院に行ったときに自分の理想のヘアスタイルを美容師さんに伝えるのは、意外と難しいものです。「おまかせで」とオーダーしてしまっていませんか?
理想の髪型を手に入れられない原因は、「伝え方」にあるかもしれません。ファッション誌やヘアカタログで4万人以上のヘアスタイルを撮影し、美容師以上に髪の見せ方に精通したライターの佐藤友美(さとゆみ)さんが、女性の髪を美しく見せるコツを綴ったロングセラー『女の運命は髪で変わる』よりお届けします。
美容院での勝率を上げるオーダー法
こうなりたいと決めた髪があったとしても、美容院でそれをうまく伝えられない。思ったとおりの髪型にならないという悩みを今まで何度も聞きました。なかには「なりたい髪型になれた試しがない」と言う人もいます。でも、あきらめるのはちょっと待ってください。今からいうオーダー法を試してみてほしいのです。
一番大事なのは自己開示
オーダーで一番大事なのは「自分の希望」をちゃんと伝えること。つまり、自己開示です。実は、美容院でなりたい髪型が手に入っていない人は、これができていない場合がほとんどです。もし美容院が苦手だったり、過去に失敗した経験があったとしても、一度心をまっさらにして、素直に美容師さんに頼ると決めましょう。そのうえで、オーダーするときのポイントは以下の4つです。
①「おまかせで」と言ってはいけない
初めて会う美容師さんに「おまかせで」とか「似合うようにしてください」と言うのは危険すぎます(ただし、長年おつき合いした気心知れた美容師さんにはOKです)。
美容師さんは、髪についてのプロではありますが、エスパーではありません。あなたの顔型や髪質は見たり触ったりすればわかりますが、あなたが心の中でどんな女性を目指しているかは、話さないとわかりません。
それを伝えずに、「似合うようにしてください」と言うのはちょっと乱暴です。たとえていうなら、「どんな雰囲気の部屋に住みたいか」を伝えずに「素敵な家具をそろえてください」と間取り図を渡すようなものです。
②「なりたいスタイル写真」があるなら、3枚以上見せる
理想の髪型のイメージが見つかっているときは、写真を見せましょう。
よく「私みたいなブサイクが写真を見せるのは恥ずかしい」「女優の写真なんて持って行ってバカにされない?」と言う人がいますが、断じてそんなことはありません。断言しますが、なりたい髪型の写真を見せられて張り切る美容師さんは世の中にたくさんいれど、バカにする美容師さんは絶対にいません。
ただし、写真は多めにケータイに保存して持って行くのがいいでしょう。3〜5枚くらい「こんな感じにしたい」という写真があれば、美容師さんは「ああ、前髪の雰囲気が好きなんだな」とか「全部長さは違うけれど、このウェーブの感じが好きなんだな」ということが予想できます。
このすり合わせができれば、ヘアスタイル選びの精度はものすごく高くなります。
③写真がなければ「褒められたい言葉×髪の長さ」で会話する
もし、画像がないなら前述の「これが最後の自分探し。「褒められ言葉」を集めて」の項目を参考にして、「こんな言葉で褒められたい」キーワードを探し、「その言葉この長さ」を伝えましょう。
たとえば「仕事ができて、頼れる上司というイメージにしたいのですが、肩上くらいの長さでどんなスタイルがいいですか?」などと相談するのです。
「かわいく見えるボブ」と、「きれいに見えるボブ」と、「セクシーに見えるボブ」は、すべて切り方が変わります。ですから、オーダーするときは、必ず「○○のように見えるボブ」と伝えてほしいのです。そうすると、美容師さんとあなたのミスマッチは、限りなく少なくなります。
④普段のお手入れ法を話す
家に帰ると自分ではその髪型が再現できないという悩みをよく聞きます。これは、普段、自分がどんなお手入れをしているかを伝えないときに起こる現象です。
普段からアイロンで巻くのか。アイロンは使わないけれどもブラシでブローすることは毎日するのか、ブローなんて面倒でできないからハンドドライだけで乾かすことができる髪型にしてほしいのか。
もし、その美容師さんにお願いするのが初めてなのであれば、前の店で切った髪の何がやりにくかったのかも伝えましょう。
そしてできれば、朝にシャンプーする派なのか、夜にシャンプーする派なのかも伝えてください
ポイント
× おまかせでと伝える
◎「自分の希望」を伝え、自己開示する
<本稿は『女の運命は髪で決まる』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by Shutterstock
【著者】
佐藤友美(さとゆみ)
ライター・エッセイスト
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