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小くよ96 「あるがまま」に心を開く

 自分の人生に対する理想があって、それがその通りに実現できている人がどれだけいるでしょうか。思い通りにならない身内も、そこからの小言もあるがままに受け入れると、人生の見方が変わってきます。

 2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

 96日目は「『あるがまま』に心を開く」

「あるがまま」に心を開く

「こうあってほしい」とないものねだりをするのではなく「あるがまま」に心を開く、それが多くの哲学に共通する基本精神の1つだ。

 私たちの葛藤の大半は「人生をコントロールしたい、いまとはちがうものにしたい」という欲望から生じる。だからこそ「あるがまま」に心を開くことが大切なのだ。人生は理想どおりに進むとはかぎらない(そんなことはめったにない)──それが人生なのだ。この真理を認識すればするほど、心の平和が大きくなる。

 人生はこうあるべき、という先入観にとらわれると、いまの瞬間を楽しんでそこから学ぶ機会を見失う。いま自分が経験していることを尊ぶ気持ちが薄れてしまう。

 子供の不平や妻または夫の小言に反応するかわりに、それをあるがまま受け入れるようにしてみよう。彼らがあなたの期待どおりに行動しなくたってかまわないではないか。または企画が通らなかったとき「負けた」と感じるかわりに「ああ、ボツか。次は認めさせるようにしよう」と考える。1つ深呼吸して自分の反応をやわらげよう。

 不平や小言や失敗なんかなんでもないというふりをせずに、心を開いてそれらを超越する──つまり自分の計画どおりに人生が進まなくてもいいんだ、と思う。

 日常のさまざまな問題のただ中で心を開くように練習すれば、やがて悩みの多くは気にならなくなる。バランスがとれたものの見方ができるようになる。悩みと格闘すれば人生は戦場になり、あなたはピンポン玉のように卓球台を行き交うだけとなる。だが、いまの瞬間に心を開いて「あるがまま」を受け入れると、もっと穏やかな思いが浮かび上がってくる。

 このテクニックを小さなことから応用してみよう。しだいに大きなことにも応用できるようになる。これはとてもパワフルな生き方だ。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by Sutterstock


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

『小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版) リチャード・カールソン

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