小くよ95 直観を信じる
過去の決断を振り返って、違う選択をすればよかったと思ってしまうことがある――。
気持ちはわからなくもないですが、その時に自分なりの直観があったならば自分を信じていいでしょう。
2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。
95日目は「直観を信じる」
直観を信じる
「なぜあのときああしなかったんだろう?」
そう思ったことがどれだけある? そうすべきだと直観したのに、あえてそうしなかったことが何度ある?
自分を信じることは、なにをすべきか、どう変えるべきかを告げる心の奥の声を聞きとって信じるということだ。
私たちの多くは、心が告げる直観に耳を貸そうとしない。深く考えもしないで結論が出せるわけがないと思ったり、明らかに正しい答えが出てくるのを恐れて。「そんな答えなんか、正しいはずがない」とか「そんなことできっこない」と自分を説得しつづけたあげく、心の奥の声を打ち消してしまうのだ。自分の限界を決めれば、その限界は自分のものになってしまう。
直観が告げる答えは正しくないんじゃないか、という不安を克服できれば、人生はふしぎに満ちた冒険の旅になる。
自分の直観を信じるのは、楽しみと知恵の国の垣根を取りはらうのと同じことだ。自分の内にある最高の知恵と長所に目と心を向ける手段でもある。
直観を信じることに慣れていないなら、まず一人で静かに心の声に耳を傾けること。例によって否定的な雑念が浮かんでもそれを打ち消し、心の奥の穏やかな声が浮かび上がるのを待つ。いつになくやさしい思いが浮かんできたら、それをメモして行動に移す。
たとえば、だれか愛する人に手紙を書いたり電話をかけようと思いついたら、そのとおりにする。こんな癖に注意しようと思いついたら、それに注意する。
直観が与えてくれるメッセージを実行に移すと、なんらかの愛情ある行為がむくわれることが多い。今日から直観を信じてみよう。あなたの人生が大きく変わることがわかるから。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
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【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。
【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)
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