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小くよ69 幸せはいまいる場所にある

 就職、昇進、結婚、出産――。いま実現できていない人生のイベントが将来に叶ったら、それをもって「幸せになれる」と思っている人は少なくないかもしれません。でも幸せになれるのは、その時ではなくて今この時なのです。

 2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

 69日目は「幸せはいまいる場所にある」

幸せはいまいる場所にある

 悲しいことに、私たちの多くは幸せになるのを延期しようとする──それも無限に。「いつかきっと幸せになるはずだ」と自分に言いきかせて。

 請求書をすべて払い終わったら、学校を卒業したら、就職したら、昇進したら──きっと幸せがやってくる。結婚したら、子供が生まれたら──人生はもっとよくなるはずだ。

 やがて、子供が早く大きくならないことで欲求不満になる──さっさと大きくなったらいいのにと思う。やがて、子供が十代の難しい年ごろになるとまたカリカリする。その年ごろを越えてくれたらきっと幸せになれる。妻や夫がきちんとやってくれたら、もっといい車を手に入れたら、引退してすばらしい休暇旅行に出かけられたら、きっと幸せになれる……。そう、リストはえんえんと続く。

 一方で人生はどんどん進んでいく。幸せになるのはいまこのときをおいてない、というのが真実だ。いまじゃないとしたら、いつ? あなたの人生はつねにチャレンジに満ちている。そう自覚して、とにかく幸せになろうと決めるのがいちばんだ。

 私はアルフレッド・D・ソウザの言葉を引用するのが好きだ。彼はこう言った。

「私は長いこと、本物の人生はこれから始まると思って過ごしてきた。だが、いつもなにかに邪魔されてきた──先に片づけなければならないこと、やりかけの仕事、借金の返済。それが終わったら人生が始まるだろう、と。やがてついに私は悟った。こういった邪魔ものこそ、私の人生だったのだ」

 幸せになる道などないことを私は彼の言葉に教えられた。そう、幸せこそが道なのだ。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by Shutterstock


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)


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