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小くよ65 予定の変更にあわてない

 日常生活において、いったん立てた予定が急にキャンセルになったり、変更を余儀なくされたりすることはよくあることです。そうした場面で慌ててしまったり、不満に思ったりすることもあるかもしれません。

 ただ、それはよくあることだという心の準備が前もってできていれば感情をかき乱されることはなくなるはずです。

 2月にスタートしたサンマーク出版のオウンドメディア「Sunmark Web」の特別企画として、この名著の新装版『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

 65日目は「予定の変更にあわてない」

予定の変更にあわてない

 いったんなにか計画すると、取りやめたり状況に応じて変更するのはいやだという気になる。成功するには、またはある企画を成功させるには忍耐が必要なことはたしかだ。しかし、それと同時にガチガチの計画をたてると大きなストレスになるうえ、いらだったりして人にやさしくできなくなる。

 私は早朝に書き物をするのが好きだ。家族のだれかが起き出す前に、この本の1つか2つの項目を仕上げるのを目標にする。だが、4歳の次女が早起きして私に会いに2階に来たとしたら? 私の目標は変更せざるをえなくなる。それにどう反応するのか?

 または仕事に行く前にジョギングしようと計画する。そのとき緊急の電話がかかってジョギングの時間がとれなくなったとしたら?

 こういった例は無数にある。計画の変更を余儀なくされたとき、予定がキャンセルされたとき、人がやると言ったことを実行しないとき、思ったより収入が少なかったとき、予想より時間が少ないとき、予定外のことが起きたとき、などなど。肝心なのは、本当に重要なのはなにかと自問することだ。

 計画が変更になったときは不満を感じて当たり前だとつい思ってしまう。だが、それは優先順位の問題だ。

 書き物のノルマのほうが、4歳の娘の相手をするより大切なのか? 30分のジョギングを取りやめるのは、そのことでイライラするだけの価値があるのか? もっと一般的な言い方をすれば「どっちがより重要か──予定どおり計画を実現させることか、それとも流れにまかせるのを学ぶことか?」。

 当然ながら、かたくなさより融通性を優先させるほうが(むろん例外はあるにしても)心が穏やかになれる。

 それと、計画には多少の変更はつきものだと考えていると楽になることもわかった。最初から融通性をもたせていれば、いざというときあわてたり怒ったりしなくてすむ。

 計画や目標に余裕をもたせると、幾つかのすてきなことが起きてくる。気が楽になってくるうえに能率は下がらないのだ。あわてたり心配しないぶんだけ、能率が上がることもある。

 私は計画を少し(あるいは完全に)変更せざるをえないときも、締め切りを守り、目標をほとんど達成して責任を果たせるという自信がついた。そうなると周りの人たちもピリピリしないでリラックスできる。あなたの計画を邪魔してはいけないと、卵の殻を踏むような思いをしなくてすむからだ。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by Shutterstock


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

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