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小くよ42 毎朝だれかの幸せを願う

 誰しも気に食わない人、嫌いな人、苦手な人は1人や2人いるものです。そんな人のことばかり考えていたら、人生は豊かになりません。むしろ「愛する人」のことを思い浮かべてみましょう。

2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画としてこの名著の新装版『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

42日目は「毎朝だれかの幸せを願う」

毎朝だれかの幸せを願う

 この本の最初に、毎日、一瞬でいいから感謝する人を思い浮かべることを提案した。これもその同類で、毎日だれか愛する人のことを考えると人生が感謝と平和で満たされる。

「一日一個の林檎(りんご)は医者知らず」という昔のことわざを思い出してほしい。この伝でいけば「一日一回、愛する人のことを考えれば憤慨知らず」ということになる。

 私がこの戦略を実行しはじめた理由は、腹がたつ人ばかり思い浮かべることがいかに多いか気づいたからだ。あの人のことが嫌いだ、あそこがいやだと考え出すと、たちまちお先真っ暗になってしまうのだ。

 しかし、毎朝だれか愛する人のことを考える癖をつけようと決めて実行したあとは、その人にたいしてだけではなく、その日の午後もずっと積極的で明るい見方ができるようになった。だれにたいしてもイライラしなくなったとは言わないが、たしかにいらだつ回数が減った。私がよくなったのはこの訓練のおかげだといってもいい。

 毎朝、私は起きたときに目を閉じたまま深呼吸をする。それから「今日はだれを愛そうか?」と自問する。とたんにだれかの顔が浮かぶ──家族のだれか、友達、仕事の仲間、隣人、昔の友人、または通りすがりに見た他人かもしれない。私にとって、それがだれかは問題ではない、意識を愛に向けさせることが肝心なのだ。

 その相手が決まったら、あとは「今日もいい一日になりますように」とその人のために願うだけでいい。「今日も愛情とやさしさにあふれた一日になるように」と自分に言うかもしれない。ほんの数秒でそれを終えると、その日を始める準備ができたのを感じる。

 どういうわけか、その数秒は私に数時間ほどとりついている。この小さな練習から始めてみると、あなたの一日はもっと穏やかで平和になるはずだ。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

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