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小くよ38 思いを伝えるのは今日しかない

 大切な人に愛情や感謝の気持ちを持っていながら、伝えられていないということはないでしょうか? そうこうしているうちに、そのチャンスがやってくるかどうかもわかりません。

 2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画としてこの名著の新装版『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

 38日目は「思いを伝えるのは今日しかない」

思いを伝えるのは今日しかない

「あと1時間しか生きられず、たった1人にしか電話ができないとしたら──だれに電話をかけてなにを言いますか、それに、なぜじっと待ってるんですか?」

 これは、作家のスティーヴン・レヴィンの質問だ。なんという強烈なメッセージ!

 私たちはいったいなにを待っているんだろう? たぶん私たちは永遠に生きられると信じたがっているか、愛する人たちに「いつか」そう言おうと思っているかのどっちかだ。理由はなんであれ、私たちのほとんどは待ちすぎている。

 どういう運命なのか、私がこれを書いている日は祖母の誕生日にあたる。午後、父と一緒に祖母の墓にお参りする予定だ。祖母は2年前に亡くなった。死ぬ前に祖母が家族をどんなに愛していたかみんなに告げたがっていたことが後でわかった。

待っていてもだめなのだ。どんなに愛しているか言葉にするのはいましかない。

 本当は面と向かって言うか電話で話すのが理想的。「愛してると言いたくて電話したんだよ」という電話をもらえる人がどれぐらいいるだろう。世の中にこれほど感動することがあるだろうか。そんな電話がかかってきたら、あなたはどう感じる?

 そんな電話なんて気恥ずかしくてかけられないというのなら、心のこもった手紙を書こう。電話でも手紙でも、愛情を表現することに慣れてくればそれは習慣の1つになる。そうなれば、さらに多くの愛情のお返しがもらえるだろう。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

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