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小くよ34 親切は思いついたときに

 人から親切な行為をしてもらったら、とても気分がよくなるはずです。では、自分から親切な行為をしてみたらどうなる?

 2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

 34日目は「親切は思いついたときに」

親切は思いついたときに

 ここしばらく車にあるステッカーを貼るのがはやっている。このステッカーを貼った車はアメリカ中を走っている(実は私も貼っている)。

 それには「思いついたときに親切な行為をしよう、意識せず美しくなろう」と書かれている。発案者はだれだかわからないが、前を走っている車にこれほど重要なメッセージが貼ってあるのははじめての経験だ。

 思いついたときに親切にするのは、見返りを求めずに与える喜びを味わう最善の方法だ。しかも人に知られずにできるのがいい。

 サンフランシスコのベイ・エリアには有料の橋が5つある。最近、自分のすぐ後ろの車の料金を払う人が出てきた。自分の順番が来た人が料金徴収所で車を止めて1ドルを出すと、「あなたの料金は前の車からもらいました」と告げられる。

 これは見返りを求めず思いついたときに親切にする典型的な例だ。この小さな贈り物が後ろの車の運転者に与えるインパクトの強さは想像できるだろう。親切を贈られた人は、一日ずっといい人でいようと思うかもしれない。小さな親切が連鎖反応を起こすことはよくある。

 これを練習するのに方法はいらない。心から出てくる行為だからだ。近所のゴミを拾ったり、匿名で寄付したり、お金に困っている人に無記名の封筒で幾らか送ったり、捨てネコを動物愛護協会に連れていって命を救ったり、教会や保護施設で困っている人に無料の食事を配る手伝いをしたり。

 ほかにもいろいろな親切が考えられる。親切にするのは楽しいことだし、高いお金がかかることでもない。

 これを練習する最大の理由は、その行為が自分自身の人生に最大の充足をもたらすからだ。親切な行為をするたびに前向きの気持ちが生まれ、奉仕、親切、愛情という大切なことを思い出させてくれる。

 それぞれが自分にできる親切を実行すれば、たちまち世界はもっと住みやすい場所になるだろう。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

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