お金持ちになるのは「50歳を過ぎてから」がちょうどいい理由
「お金持ちになりたい」
明確にあるいは漠然と思っている人は少なくないでしょう。では、お金持ちになるのに「適齢」はあるのでしょうか。
韓国で100万部のヒット、伝説のお金の授業を書籍化した『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』の著者キム・スンホ氏は「お金持ちになるのにちょうどいい年齢は50歳過ぎだ」と説きます。
「早くお金持ちになりたい」の落とし穴
お金持ちになりたい人がいちばん犯しやすい失敗は、早くお金持ちになりたいと思うことだ。
早くお金持ちになろうとして欲を出すと、判断ミスが多くなる。
詐欺に遭いやすくなるし、利益の大きさに目がくらみ、気が急せくあまりにリスクを忘れ、感情のままに投資してしまう。
そして、こうした行動はほとんど失敗に終わる。
運よく成功できても、こうして得られた資産や縁は、必ず次の失敗につながる。無理な投資や大きなレバレッジに頼る癖を直せず、もっているのは力の弱い財産ばかりだからだ。
こうした失敗から学べない人は、損失を取り戻そうとしてさらに無理な投資を重ね、むなしい夢を追いかけるようになる。
ついには絶望して世を恨み、偏屈な人間になって人生を終える。お金持ちになる近道はないのだ。
早くお金持ちになる唯一の方法は、
早くお金持ちになろうとしないことだ。
自力で財をなそうとするなら、40歳でも早すぎる。
20代や30代の若さで富を築いたとして、それを生涯守り切れる人は数えるほどしかいない。
お金持ちになるのにちょうどいい年齢は50歳過ぎだ。
若いうちは富を扱う技術が低く、投資や事業による利益に目を奪われがちだ。そのため手持ちの資産額に比べ、貯めて守る力が弱い。だから、資産を失ってしまう可能性が高い。
「稼ぐ、貯める、守る、使う」力をまんべんなく身につけよう
それに、早くお金持ちになりたいと思うのは、誰かと比べて自分を誇示したい気持ちがその本質だ。富は家を建てるように、コツコツと貯めていくべきだ。
·稼ぐ力
·貯める力
·守る力
·使う力
これらをまんべんなく身に付けるのは、50歳でも難しい。
この4つの力は、食卓の脚と同じだ。4本の脚のうち1本でも短かったり折れたりしていたら、料理を並べた瞬間、崩れて台なしになってしまう。
早くお金持ちになろうとせず、まず元手資金を作り、複利と投資を学び、経済用語を勉強して金融オンチを克服すべきだ。
必死で節約し、100万円でも1000万円でも元手を作り、欲を抑えながら少しずつ資産を育てれば、資本が生む利益が労働で稼ぐお金より多くなる日が来る。
この日こそ、あなたが本当のお金持ちになった日、経済的独立記念日だ。
この日を何度も記念し、あなたと家族の解放の日にしよう。
こうして富を蓄えた人は二度とお金に困ることはなく、その富も代々増えていくだろう。これが最短でお金持ちになる方法だ。
絶対に早くお金持ちになろうとしてはならない。お金持ちになる近道は、この事実を胸に刻むことから始まる。
<本稿は『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by Shutterstock
【著者】
キム・スンホ
スノーフォックスグループ会長。
【訳者】
吉川 南(よしかわ・みなみ)
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