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ベッドのシーツ替えを家族任せにする人に知ってほしい「名もなき家事」の尊さ

 今年のお盆休みは泣いても笑っても今日まで。明日から出勤あるいはリモートワークで一気に仕事モードへと切り替わる人も多いでしょう。

 一方、この休み期間中も料理、洗濯、掃除、買い物などの明確な名前が付いていなくても、やらなければならなかった家事も山ほどあったはずです。どれか一つでも、特定の誰かに押しつけていませんでしたか?

 そんな「名もなき家事」にスポットを当てるべく、お盆休み企画としてロングセラー『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』より7日連続で「名もなき家事に名をつける」記事をお届け。いよいよ最終日です。

◎1日目から読む

マットレスに
ボックスシーツを取りつけるとき、
マットレスの上で
正座しながら飛び上がり
最後の角に引っかける家事


<命名>
正座跳躍


(イラスト:ヤマサキミノリ)

 ベッドのシーツ替えは家事のなかでも面倒なものの1つといえるでしょう。

 シーツは大きく、一度に何枚も洗えません。家族分ともなると、何回かに分けて洗うことになり、干すのも一苦労。よく乾くように広げて干すこともままなりません。

 そして、最後に待っているのが取りつけです。マットレスの3つ角に引っかけるまでは比較的楽なのですが、最後の角は面倒の極みです。シーツがピーンと張っている状態で、なかなかうまく引っかからないのです。

 さらに、マットレスの上に乗りながら取りつけることが多いため、マットレスの重さに自分の重さが加わって、下に巻きこむこともできません。

 こうなったらマットレスの上でジャンプしながら、その瞬間にシーツの角をさっと入れこむしかない。

 3・2・1、それっ!


<所要時間>
10秒

<やれやれ度>
50%

<ワンポイントアドバイス>
奥からかけはじめれば手前で終われて簡単です。(48歳・女性)


 長い休みの間も家事に追われたという人も少なくないでしょう。家事に長期休暇はありません。そして決して目立つ行為ではなく、やっている本人も「やって当たり前」と思い、家族も「やってもらって当たり前」と思うようになってしまいます。

 7日連続でお届けしてきた、名もなき家事の「見える化」。家事に取り組む本人も、やってもらっている家族も、家事の価値に気づいていない社会全体も「家事ってこんなにあったんだ」と気づくきっかけになったかもしれません。

「こんなにあるなら、完璧なんてムリ」「こんなにあるなら、分担しないとムリ」。そんな気持ちや会話が生まれますように。

<本稿は『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)

【著者】
梅田悟司
コピーライター
インクルージョン・ジャパン株式会社 取締役 コミュニケーション・ディレクター