見出し画像

小くよ27 むかつく相手を、幼児か100歳の老人だと想像する

 人生において常に穏やかな心で過ごすのはなかなか難しいかもしれません。特定の他人に対して、ムカっとする場面は誰しもあるでしょう。そんな時は、発想をちょっと変えてみて。

『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

27日目は「むかつく相手を、幼児か100歳の老人だと想像する」

むかつく相手を、幼児か100歳の老人だと想像する

 このテクニックを学んでから20年たつが、他人にたいするいらだちを静めるのに大いに役だっている。

 まずイライラさせられ、怒りたくなる人を思い浮かべる。次に目を閉じて、その人が幼児になったところを想像する。いたいけな顔だち、無邪気な目。私たちだってときには、とんでもないことをしでかす赤ん坊になることもあるんだ。

 次に同じ人がよぼよぼに年をとって死にそうなところを想像する。疲れきった目、人生の知恵と寛容を思わせる柔和なほほえみ。私たちだっていずれ、生きていようと死んでいようと100歳になるんだ。

 やってみれば、つねに客観的な視点に立つことができるし、相手に同情することができる。私たちの目標がもっと穏やかで愛情深い人になることなら、他人を否定する気持ちはもたないほうがいいに決まっている。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者、ストレスコンサルタント

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

◎関連記事