小くよ16 1年たてば、すべて過去
1年たてば、すべて過去
私は毎日のように「タイムワープ」と自分で名づけたゲームをやっている。
自分がいまかかえている問題は本当に重要なんだ、というまちがったしつこい思い込みをほぐそうとして作ったゲームだ。
この「タイムワープ」ゲームは、実に簡単だ。いまの状況がなんであれ、それがいま起きているのではなく1年後に起きるのを想像するだけでいい。次に「これはそんなに重要な問題なのか」と自分に聞いてみる。本当に重要なことも万に一つはあるだろう──だが、ほとんどはたいしたことではないのだ。
配偶者、子供、上司とのもめごと、自分のミス、失ったチャンス、なくした財布、仕事の失敗、捻挫(ねんざ)──問題はなんであれ、1年たてば気にならなくなるはずだ。
人生のその他もろもろの出来事の1つにすぎなくなる。
この簡単なゲームですべての悩みが解決するとはいわないが、客観的な見方が養えることはたしかだ。私は、以前あんなに真剣に悩んでいたことを笑いとばせるようになった。
以前は怒ったりあわてたりで使いはたしていたエネルギーを、いまでは妻や子供たちと過ごす時間や、前向きに考えることに振り向けられるようになった。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
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