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小くよ16 1年たてば、すべて過去

家族や友人、同僚、取引先ともめてしまった。仕事でミスした。生活を送る中でのふとした失敗をしてしまった――。すべてが順風満帆で何の問題もない人生を送る人はいません。「やってしまった!」と思うことも時間が経てば、案外気にならなくなることも多いものです。

2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として、『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

16日目は「1年たてば、すべて過去」

1年たてば、すべて過去

 私は毎日のように「タイムワープ」と自分で名づけたゲームをやっている。

 自分がいまかかえている問題は本当に重要なんだ、というまちがったしつこい思い込みをほぐそうとして作ったゲームだ。

 この「タイムワープ」ゲームは、実に簡単だ。いまの状況がなんであれ、それがいま起きているのではなく1年後に起きるのを想像するだけでいい。次に「これはそんなに重要な問題なのか」と自分に聞いてみる。本当に重要なことも万に一つはあるだろう──だが、ほとんどはたいしたことではないのだ。

 配偶者、子供、上司とのもめごと、自分のミス、失ったチャンス、なくした財布、仕事の失敗、捻挫(ねんざ)──問題はなんであれ、1年たてば気にならなくなるはずだ。

 人生のその他もろもろの出来事の1つにすぎなくなる。

 この簡単なゲームですべての悩みが解決するとはいわないが、客観的な見方が養えることはたしかだ。私は、以前あんなに真剣に悩んでいたことを笑いとばせるようになった。

 以前は怒ったりあわてたりで使いはたしていたエネルギーを、いまでは妻や子供たちと過ごす時間や、前向きに考えることに振り向けられるようになった。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

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