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小くよ54 どこに行っても自分と道連れ

「もっと恵まれた環境に生まれていたら……」

「あの時、別の選択をしていたら今頃は……」

「憧れのあの人のようになれたら……」

 そんなふうに考えてしまうことは誰しもあることでしょう。でもどこまで行っても今の自分は自分です。

 2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

 54日目は「どこに行っても自分と道連れ」

どこに行っても自分と道連れ

 これはジョン・カバット・ジンのすばらしい著書のタイトルだ。文字どおり、人はどこに行っても自分と道連れだという意味である。

 私たちは、もし、べつの場所にいたら──休暇中だったら、べつのパートナーだったら、べつの仕事だったら、べつの家だったら、べつの環境だったら──いまよりもっと幸せになって満足するだろうと思い込む。そうはならないって!

 ものごとを悪いほうにとる癖──すぐイライラしたりくよくよしたり、いつも怒ったり欲求不満にかられたり、ないものねだりをする癖──があれば、その癖はあなたの行く先々についてまわる。これを裏返して考えることもできる。あまりイライラくよくよしないたちであれば、どこに行ってもだれと出会ってもネガティブな考え方には落ち込まない。

 ある人に「カリフォルニアの人たちはどんなふうですか?」と質問されたとき私はこう聞いた。「あなたの故郷の人たちはどんなふうですか?」。すると彼は「利己主義で貪欲ですよ」と答えた。あなたはたぶんカリフォルニアの人たちのことも利己主義で貪欲だと感じるでしょうね、と私は言った。

 人生も自動車のように内から外に向かって運転するものだと認識すると、とてもすてきなことが起きる。行きたい場所ではなく自分がいまいる場所に意識を向けると、たちまち穏やかな気分になる。そうなれば、どこに行っても、だれと出会っても、その穏やかな気分がずっと持続する。

「どこに行っても自分と道連れ」──これは真理だ。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by Shutterstock


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

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