小くよ60 人生をメロドラマにしない
なんで自分だけがこんなに酷い目に逢わなきゃいけないんだ――。そんな気分にさせるような出来事が誰しも起こるものです。
でも、それをあまり拡大解釈しすぎてしまうのも考えもの。自分自身の考え次第で人生はそこまで悪くないものになります。
『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。
60日目は「人生をメロドラマにしない」
人生をメロドラマにしない
ある意味で、これは「小さいことにくよくよしない」ことと同義語だ。多くの人は人生をメロドラマ──アクションと筋書きが先行する商業ドラマ──としてとらえている。
ドラマでは小さなことが大げさに演出され、実際より派手に描かれる。私たちは、自分が思っているほど人生は悪くはないということを忘れがちだ。それから、小さなことを拡大してとらえているのは自分自身だということも。
私は人生をメロドラマにする必要はないと自分に言いきかせるだけで、心が落ち着くことを発見した。イライラとあせったりガチガチにきまじめになったりするとき(実は、認めたくないほどよくそうなる)に、「まただよ。ぼくのメロドラマの開幕だ」と自分に言うことにしている。すると、ほとんどいつも、かたくなさがとれて自分を笑えるようになる。
この単純な言いきかせで、もっと穏やかな気分にチャンネルを切り替えることができるのだ。そのとき私のメロドラマは「メロードラマ」に変わる。
メロドラマを見たことがあれば、登場人物がごく些さ細さいなことを深刻にとりすぎて人生を台なしにするのをご存じだろう──だれかにひどいことを言われた、ガンをつけられた、妻に言い寄ってるやつがいる、などなどの理由で。
彼らの反応は、たいていこうだ──「なんてことだ。なぜオレがこんな目にあわなくちゃならないんだ?」。次に彼らは「ひどい目にあった」ことを人に訴えて悩みを増幅させる。人生を非常事態、つまりメロドラマにしてしまうのだ。
こんどストレスでめためたになったと感じたときは、この戦略をためしてほしい。
人生は非常事態ではないと自分に言いきかせると、メロドラマがメロードラマに変わる。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)
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