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小くよ11 自分以外はみんな文明人だ!

誰かの言動にイラッとしたり、ムカッとしたり。誰しもそんなことは日常茶飯事でしょう。その一つひとつに一喜一憂しない心構えを持てたら、どれほど楽でしょうか。

2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として、『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

11日目は「自分以外はみんな文明人だ!」

自分以外はみんな文明人だ!


 とんでもないと反発したいことなんて山ほどある。これは、そんなことを受け入れるための作戦だ。やってみると、自分を向上させるための最高の訓練になると気づくはず。

 タイトルでおわかりのように、あなた以外のみんなが文明人だと想像すればいい。つまり、あなただけが野蛮人!

 出会う人がみんなあなたになにかを教えようとする。いばりくさった運転手やなまいきな十代の若者はあなたに忍耐を教えようとしているのかもしれない。

 人生で出会う人々がなにを教えようとしているのか見きわめる、それがあなたの仕事。実際にやってみると、他人にたいするいらだちや不満が薄れるだろう。たとえば、郵便局で局員がわざとのろのろしているように感じたとする。イライラするかわりにこう自問する「彼はなにを教えようとしてるんだろう」。

 そうすると、たぶん相手の立場に同情することを学べるだろう──嫌いな仕事をするのはつらいだろうな、というぐあいに。または、忍耐することを学べるかもしれない。なかでも行列待ちは忍耐を学ぶには最高の場だ。

 この作戦はやってみると実に簡単で楽しい。

「いったい彼らはなにをやってるんだろう」から「彼らはなにを教えようとしているんだろう」に視点を変えればいいだけだ。

 さあ、周りの文明人たちを新しい目で見てみよう。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)


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