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小くよ45 自分なりの手助けをする

 自分の住んでいる地域を歩いていて、ポイ捨てされたゴミを見かけると悲しい気持ちになるものです。でも一歩踏み出してそれを片づける立場に回ってみると、人生に変化が訪れるかもしれません。

 2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

 45日目は「自分なりの手助けをする」

自分なりの手助けをする

 穏やかで心豊かな日常を送りたいのであれば、人にやさしい行為をすることをおすすめする。

 私は自分なりに小さな手助けをすることにしている。ちょっとした親切は人のためになにかをするチャンスになると同時に、親切にするのがどんなにいい気分か思い出させてくれる。

 私たち家族はサンフランシスコ・ベイ・エリアの郊外で暮らしている。美しい自然に恵まれている土地だ。その美しさを損なうものの1つに、車で通過する人たちが窓から投げ捨てていくゴミがある。この田舎で暮らす欠点の1つは、ゴミ清掃車などの公共サービスが都会ほどひんぱんに受けられないことだ。

 私が二人の娘と定期的にやっている手助けは近所のゴミ集めだ。これがすっかり身についているので娘たちは私によくこう言う。

「あそこにゴミがある。パパ、車を止めて!」

 時間があるときは車を脇に止めてゴミを拾う。奇妙に聞こえるかもしれないが、実際に楽しんでやっているのだ。私たちは公園や道路など、どこでもゴミを拾い集める。

 あるとき私たちの家の近所でまったく知らない人がゴミを拾っているのを見た。彼は私を見てにっこりして言った。

「あなたたちがやっているのを見て、私もやってみようかなと思ったんですよ」

 ゴミ拾いは数かぎりない手助けの一例にすぎない。人のためにドアを開けて待つ、老人ホームに慰問に行く、人の戸口の雪かきをする、など例はいくらでもある。

 気楽にできて人の役にたつものを考えたい。楽しいし、いいことをしたと思えるし、いいお手本にもなる──つまり、みんなが喜べる。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

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