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小くよ82 100年後は、すべて新しい人々

 日常生活で驚くような出来事が起きた。仕事で思いもかけないミスをしてしまった。予期せぬアクシデントにどう対処したらいいか――。

 慌てたり、落ち込んだりするのも無理はない話ですが、今から100年という時間軸でそうした物事をとらえてみると――。

 2月にスタートした「Sunmark Web」の特別企画として『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。

 82日目は「100年後は、すべて新しい人々」

100年後は、すべて新しい人々

 友達のパティが愛読している作家から学んだという知恵を教えてくれた。それは私の人生観に大きな広がりを与えた。

 時の流れのなかで100年というのはそれほど長い時間ではない。しかし、確実なことが1つある。いまから100年後、私たちはこの地球にはいないということだ。それを念頭においておけば、人生の危機やストレスにみまわれたときも客観的な視野にたてる。

 タイヤがパンクした、鍵をなくして家から閉め出されたとしても、100年たったらどんな意味があるのか? だれかに意地悪をされる、夜勤を続けるはめになる、家が汚くてまるでブタ小屋だ、コンピュータが壊れた、休暇旅行にいくお金、新車を買うお金、もっと大きいアパートメントに引っ越すお金がない……そんなことが100年後にどんな意味がある?

 いまから100年後を視野に入れると、こういったことにたいする見方が変わってくる。

 今朝も私は仕事のことでちょっとした緊張状態におちいった。手ちがいでダブル・ブッキングをしてしまい、2人のクライエントが同時に現れたのだ。過度のストレスと緊張におちいらずにすんだのは、100年後にはこの瞬間を覚えている人、気にする人はだれもいなくなるだろうという考え方のおかげだ。

 私は冷静に自分の間違いの責任をとり、彼らの1人が快く予約を変更してくれた。これもまた「大ごと」に発展したかもしれない「小さなこと」の例といえる。

<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo  by Shutterstock


【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。

【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)

『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版) リチャード・カールソン