野菜売り場に通う人が知ると驚く「お得な知識6選」
スーパーの野菜売り場で献立に必要な野菜を何気なく選んでいませんか?
同じように見える野菜でも、ちょっとした知識があれば、より美味しいものを、お得に選ぶことができるようになります。
野菜売り場を歩くことが楽しくなる情報をクイズにしてみました。
スーパーの青果売り場で仕入れや販売の仕事をしながら、SNSを中心に野菜に関する情報を発信しているスーパー店員歴14年、青髪のテツさんの著書『野菜売り場の歩き方』よりお届けします。
青髪のテツからの挑戦状6問
まずはそれぞれの問題について考えてみてください。
Q1)
野菜はずっしりと重いものほど、水分が多くておいしいといわれています。ところが、例外もあります。次の4つのうち、軽い方がおいしい野菜がひとつだけあります。それはどれでしょう?
① 大根
② レタス
③ にんじん
④ ゴーヤ
Q2)
1/2や1/4にカットされたキャベツ、新鮮なものはどっち?
① 切り口が黄色いもの
② 切り口が緑色のもの
Q3)
実はアスパラガスには性別があります! 穂先の締まりがゆるい方がオス、穂先が締まっている方がメスです。オスメスそれぞれの味の特徴を当ててください。
① オス:歯ごたえがある メス:柔らかい
② オス:苦い メス:甘い
③ オス:β-カロテンが豊富 メス:ビタミンEが豊富
Q4)
冷蔵庫の中でも野菜室は、野菜の鮮度をなるべく保つために作られていますが、この中でひとつだけ野菜室に入れてはいけない野菜があります。それはどれでしょう?
① オクラ
② ブロッコリー
③ トマト
④ ナス
Q5)
シワシワになってしまったミニトマト。実はプリプリに復活させる方法があります。その方法とは?
① 油をからめる
② 塩水に漬ける
③ 一度冷凍して解凍する
④ お湯に漬ける
Q6)
にんじんには皮膚や粘膜の健康に一役買うβ-カロテンが豊富に含まれます。β-カロテンは食べ方で吸収率が変わります。この中で一番β-カロテンの吸収率が高い食べ方はどれでしょう?
① 油と一緒に摂る
② 茹でて食べる
③ 生で食べる
各問題の答えは?
A1)
軽い方がおいしい野菜は……
③ レタス
レタスは軽いものを選びましょう。重いものは育ちすぎているため、持ち味のふわっとした軽い食感が損なわれてしまいます。サラダで食べるなら軽いものを探しましょう!
A2)
新鮮なキャベツは……
① 切り口が黄色いもの
切ってから時間が経つと、光合成で黄色い切り口が緑色に変色します。これは白菜でも同じ。カットされたキャベツ・白菜は「黄色」を選びましょう。緑に変色するにつれて味も落ちます。
A3)
アスパラバスのオスメスの特徴は
① オス:歯ごたえがある メス:柔らかい
アスパラバスには性別があり、オスは歯ごたえがあり、メスは柔らかい食感が特徴。一般的には食感が柔らかい食感が特徴。一般的には食感が柔らかいメスの方が人気があるようですが、好みや用途に合わせて選びましょう。
A4)
野菜室に入れない野菜は……
② ブロッコリー
野菜によって最適な保存温度が異なるため、すべて野菜室に入れるのはおすすめできません。ブロッコリーは最適保存温度が0〜5度のため、3〜7度の野菜室より、0〜6度の冷蔵室が向いています。冷蔵室は乾燥しやすいので、ペーパーに包んでポリ袋に入れる対策が必要です。
A5)
ミニトマトを復活させるには……
③ お湯に漬ける
シワシワになったミニトマトは50〜60度くらいのお湯を注いで10秒程度待つだけでプリプリになります。程度によっては数分待ちましょう。
A6)
おすすめのにんじんの食べ方は……
① 油と一緒に摂る
にんじんに多く含まれるβ-カロテンは熱に強く、油に溶けやすい脂溶性。炒め物や揚げ物にしたり、オイルドレッシングをかけたりすることで吸収率が高まります。食べ方によるβ-カロテンの吸収率は、「生」で食べると8%、「茹で」て食べると30%、「油」と一緒に摂ると70%です。
<本稿は『野菜売り場の歩き方』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです、それぞれの野菜の詳しい選び方は本書で解説しています>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
Photo by Shutterstock
【著者】
青髪のテツ(あおがみのてつ)
日本一有名なスーパーの店員。
野菜・果物ジャンルのインフルエンサー。
長年スーパーマーケットの青果部で勤めてきた経験を元に、X(旧Twitter)やブログを通じて野菜や果物の知識を発信。76万人(2024年3月現在)のフォロワーを誇るスーパー業界随一のインフルエンサーとなる。
野菜の選び方、簡単レシピ、長持ちする保存方法、相場予報など、生産者と消費者を繫ぐ視点の発信で幅広い世代から支持を得ている。
目標は、若い世代に野菜をもっと好きになってもらうこと、そして野菜の消費量を押し上げていくこと。
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