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Essay – エッセイ

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#シン・スタンダード

日本の外から日本を見れば「自分」の解像度が上がる

日本の外から日本を見れば「自分」の解像度が上がる

 日本にずっといると、日本における「常識」に染まって、ひょっとすると「非常識」かもしれないのにまるで気づいていないということがあるかもしれません。

 日本の外から日本を見れば、「自分」の解像度が上がる。

 ドイツ在住の日本人実業家であり、世界に精通する人気インスタグラマーが48例に及ぶ世界のシン常識をまとめた著書『シン・スタンダード』より、冒頭の試し読みをお届けします。

日本人が生きづらいの

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ドイツで見た「たった1人でも反対できる人を育てる」教育に日本人の僕が感じたこと

ドイツで見た「たった1人でも反対できる人を育てる」教育に日本人の僕が感じたこと

 自分にとっては「おかしい」「違和感がある」と思っていても多数派の意見のほうが強い時、反対の声をあげるのは勇気がいります。

 一方、48例に及ぶ世界のシン常識をまとめた『シン・スタンダード』の著者、谷口たかひささんがドイツの教育機関を訪ねた際、強烈に記憶に残った言葉が「ドイツの教育では、自分たった1人だとしても反対できる人間を育てる」こと。その理由とは?

 本書よりお届けします。

ドイツで好

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「なぜ?」と欧州で聞かれまくった僕が日本の教育に思うこと

「なぜ?」と欧州で聞かれまくった僕が日本の教育に思うこと

 思考停止した状態で、ルールを作る人たちを選び、そうやって選ばれた人たちがルールを作り、それに思考停止して従ってしまう――。

 48例に及ぶ世界のシン常識をまとめた『シン・スタンダード』の著者、谷口たかひささんが指摘するのは、日本人に「Why(なぜ?)」という思考が足りていないこと。

 本書よりお届けします。

海外では「What」よりも「Why」が大切

「日本では『義務』は教えるが『権利』

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ハンガリーのズバ抜けた「少子化対策」に日本人の僕が思うこと

ハンガリーのズバ抜けた「少子化対策」に日本人の僕が思うこと

 ハンガリーでは子供を産むと1人目から減税となり、4人産めば所得税がゼロに。そして、子どもにも投票権を与えようとした動きがあったそうです。

 「日本において常識とは考えられていないこと」が、実は「世界の常識となっていること」は意外と少なくありません。48例に及ぶ世界のシン常識をまとめた『シン・スタンダード』よりお届けします。

4人産めば所得税ゼロ!? ハンガリー式少子化対策

 ハンガリーが少

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日本人に知ってほしい「鉛筆を使わない」文化の真意

日本人に知ってほしい「鉛筆を使わない」文化の真意

 海外では、小学生が鉛筆ではなく、ボールペンを使うという国も少なくありません。

 一方、日本の小学校では鉛筆(シャープペンシル)と消しゴムが一般的に使われています。

 鉛筆やシャーペンなら何かを書き損じても、間違えても消しゴムで消して物理的には何度でも書き直せる――。小さなことと片づけられるかもしれませんが、これが日本人の間に「間違いは恥」「ミスや失敗は許されない」という空気を醸成している可能

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フランスの衣類廃棄禁止令から地球のことを考えた

フランスの衣類廃棄禁止令から地球のことを考えた

モノが増えると、時間は減るし、お金は減るし、ストレスは増える。

お金や教育、家事などの身近なことから、政治や環境問題などのグローバルなジャンルにおいて、「日本において常識とは考えられていないこと」が、実は「世界の常識となっていること」は意外と少なくありません。

ドイツ在住の日本人実業家であり、世界に精通する人気インスタグラマーの谷口たかひささんが48例に及ぶ世界のシン常識をまとめた初の著書『シ

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世界中を回る僕が日本人の「掃除」を誇りに思う訳

世界中を回る僕が日本人の「掃除」を誇りに思う訳

学校で子どもが掃除をする国は日本以外にほとんどない

2022年にカタールで開催されたFIFAワールドカップ。そう、サッカーのワールドカップだ。

 世界中が注目する大会において、歴史的勝利を収め、日本中が絶叫したドイツ戦後のこと。

 日本のサポーターたちは、スタジアムのゴミ拾いを自発的に始めたのだとか。

 勝利に酔いしれ、その興奮のまますぐにでも夜通しのお祝いに繰り出してもおかしくない。

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スウェーデンは子供に「ルールは変えるもの」と説く

スウェーデンは子供に「ルールは変えるもの」と説く


◎オススメの記事

日本ではルールは守るもの、世界ではルールは変えるもの

 スウェーデンの小学5、6年生の教科書を読んだ時のことだ。僕はその内容にすごく感動したことを覚えている。

 そこにはこう書かれていた。

「ルールは変えるもの」

 スウェーデンの教科書にはさらに、例えば100年前と現在ではどれくらいルールや常識が異なっているかが説明され、

 そして、常識を疑うことや変えたいなら自分

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「人と違う」はダメ? おかしいのは同調圧力のほう

「人と違う」はダメ? おかしいのは同調圧力のほう


◉オススメの記事

おかしいのはあなたではなく、同調圧力のほう

『ワンダー 君は太陽』という映画をご覧になったことはあるだろうか。

 この映画に登場する主人公の男の子は、遺伝子疾患で、顔が歪んでしまい、周りの子どもたちとは異なった顔だちをしている。

 その障がいが原因で入院していた彼は、5年生から学校に行き始めるのだ。

 初めての学校で彼を待ち受けていたのは、偏見や差別など、いわゆる「い

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「少年よ大志を抱け」知られざる全文が記す気高さ

「少年よ大志を抱け」知られざる全文が記す気高さ

「大学では、大学に行きたくでもいけなかった人のために学びなさい」

お金や教育、家事などの身近なことから、政治や環境問題などのグローバルなジャンルにおいて、「日本において常識とは考えられていないこと」が、実は「世界の常識となっていること」は意外と少なくありません。それを知れば日本人の根底にある「価値観の選択肢」を増やすことにつながるはずです。

ドイツ在住の日本人実業家であり、世界に精通する人気イ

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