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Essay – エッセイ

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「あの人はゆるせない」と思い続けている人へ

「あの人はゆるせない」と思い続けている人へ

 人には誰しも「ゆるせない」と思い出すようなことがあるものです。その原因となった人に対して、怒りや憎しみの感情にとらわれる続けることもあるかもしれません。一方で、それを「ゆるす」ことができたら。

 スタンフォード大学医学部卒で国際的に有名な精神医学者ジェラルド・G・ジャンポルスキー氏(2020年没)は「人をゆるすことはあらゆる問題の解決策で、あらゆる苦しみの処方箋だ」と言います。

 ジャンポル

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アメリカ・テキサスが、かつて「国」だった歴史を知っていますか

アメリカ・テキサスが、かつて「国」だった歴史を知っていますか

 アメリカ・テキサスといえば南部に位置する広大な州として知られています。

 テキサス州では不毛の荒れ地から海水浴ができる海岸線、緑が生い茂る山々、広大な草原まで多岐に渡る風景が見られ、都会的な街から、辺鄙ながら小さくも美しい街もあり、文化的に豊かで多様性に富んでいます。(アメリカのオフィシャルトラベルサイト「Go.USA.jp」より)

 そんなテキサスは1836年から1845年まで独立した国家

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運のいい人は脳が飽きっぽいことを知っている

運のいい人は脳が飽きっぽいことを知っている

 人が何らかの目的や夢の実現に向けて動いているとき、長期的に見ると必ずマイナスとプラスの出来事が起きます。

 マイナスの出来事が続いた時、「運が悪い人はゲームをおりがち」と指摘するのは、脳科学者の中野信子さん。中野さんによると、運のいい人はマイナスの出来事が続いても簡単にゲームからおりず、次のチャンスに備えます。

 一方、どんなゲームでも、そのゲームをやめさせようとする敵が現れます。最大の敵が

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自信を失ったときは誰かの役に立った記憶を思い出して

自信を失ったときは誰かの役に立った記憶を思い出して

 うまくいかなかったり、落ち込んだりすることは、多かれ少なかれ誰しもあることです。そんな時に「誰かの役に立った記憶」が自分を奮い立たせてくれます。それも大きなことでなくてもいいのです。

 14万部突破のベストセラー『ほどよく忘れて生きていく』より心療内科医、藤井英子さんの言葉をお届けします。

小さな「お役立ち」を思い出す

自信を失ったときは
誰かの役に立った記憶を
思い出します。
小さなこと

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ひとりを楽しめるようになれば、人とのかかわり方も変わる

ひとりを楽しめるようになれば、人とのかかわり方も変わる

 年頃の男女に結婚を迫る風潮は、ヨーロッパの経済大国ドイツにもあるそうですが、ドイツで人気の女性インフルエンサー、マリー・ルイーゼ・リッターさんは「ひとりでいること」について突き詰めます。著書『ハッピー・ロンリネス 群れないドイツ人 幸せのかたち』よりお届けします。

ひとりでいることの幸せについて

「このままいくと、死ぬときはひとりよ」母はことあるごとに私にそう言った。たとえば16歳のころ、な

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ドイツで見た「たった1人でも反対できる人を育てる」教育に日本人の僕が感じたこと

ドイツで見た「たった1人でも反対できる人を育てる」教育に日本人の僕が感じたこと

 自分にとっては「おかしい」「違和感がある」と思っていても多数派の意見のほうが強い時、反対の声をあげるのは勇気がいります。

 一方、48例に及ぶ世界のシン常識をまとめた『シン・スタンダード』の著者、谷口たかひささんがドイツの教育機関を訪ねた際、強烈に記憶に残った言葉が「ドイツの教育では、自分たった1人だとしても反対できる人間を育てる」こと。その理由とは?

 本書よりお届けします。

ドイツで好

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リーダーは自分をよく見せようとしないほうが慕われる

リーダーは自分をよく見せようとしないほうが慕われる

 尊敬できる上司と残念ながらそうではない上司。その違いはどこにあるのでしょうか?

 部下は、上司の人間性をこそ見ています。ロングセラー『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』よりお届けします。

尊敬できた上司と比べて、今の私はどうなのか?

 大学を卒業して、最初に入った会社は日産自動車でした。今なお私にとっての心の師匠ともいえる存在の上司に出会ったのは、入社2年目のときです

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ひとり旅とは「自分に何ができるか」を自分自身に示すことだ

ひとり旅とは「自分に何ができるか」を自分自身に示すことだ

 「一人前の大人は男女カップルで行動する」という同調圧力に疑問を持ち、ひとりで生きる自分を見つめて、ポジティブにとらえる――。ドイツで人気の女性インフルエンサー、マリー・ルイーゼ・リッターさんの著書『ハッピー・ロンリネス 群れないドイツ人 幸せのかたち』よりお届けします。

必要なのは「簡素さ」と「合い間時間」と「不完全さ」

 私は快適でない場所が大好きだ。これを私は「キッチンテーブル論」と呼ん

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巧みな質問で相手から深い話を引き出せる人のスゴ技

巧みな質問で相手から深い話を引き出せる人のスゴ技

 人と会話するときに「どんな質問をすれば話が盛り上がるかわからない」という人は少なくないでしょう。質問をきっかけに相手と深い話をするために心得ておきたいことは?

 齋藤孝さんが40年にわたって続けてきたコミュニケーション講義のエッセンスを紹介した『「考えすぎて言葉が出ない」がなくなる』よりお届けします。

「すごいインタビュアー」を自分に降ろしてくると、質問がしやすくなる

 質問が苦手という人

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「ノーと言えない」あなたが断れる人になるための鉄則

「ノーと言えない」あなたが断れる人になるための鉄則

「私、断れない性格なんです」

「言いたいことをハッキリ言えない性格なんで」

「ハッキリ言える性格の人がうらやましいです」

 断れないこと、「ノー」を言えないことを、自分の生まれながら持っている性格のせいだと思っている人は多くいます。

 これは「断れない人が抱きがちな思い込みのひとつ」と指摘するのは『なぜか印象がよくなるすごい断り方』の著者、津田卓也氏。どういうことでしょうか。本書よりお届け

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落語の「枕」を聞くだけで落語家の腕前がわかる理由

落語の「枕」を聞くだけで落語家の腕前がわかる理由

 日本の伝統芸能である落語は「古典落語」「新作落語」「上方(かみがた)落語」「江戸落語」に分けられます。その基本構成がどうなっているかご存じでしょうか?

『ビジネスエリートがなぜか身につけている教養としての落語』から、お届けします。

落語の基本構成は「枕」「本題」「オチ」

 時代を超えて受け入れられてきた落語の噺は「枕」「本題」「オチ」で構成されています。

 まず「枕」でお客さんの緊張を解

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正しいことを言うときは、ほんの少しひかえめに

正しいことを言うときは、ほんの少しひかえめに

 対人関係において、こちらが「正しい」と確信できることであっても、相手に強く言ってしまうと険悪になってしまうことがあります。

 どのように言えばいいのでしょうか。60年以上にわたって、法で裁くことのできない人間模様を目の当たりにしてきた湯川久子氏が、人間関係の極意をやさしく説いたロングセラー『ほどよく距離を置きなさい』よりお届けします。

正しいことを言うときは、ほんの少しひかえめに

詩人の吉

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自己紹介した後に話が続かない人に知ってほしい広げ方のコツ

自己紹介した後に話が続かない人に知ってほしい広げ方のコツ

 自己紹介に苦手意識を持っている人は少なくないでしょう。

 何をどう話したら興味を持ってもらい、そこから話を広げられるでしょうか。プロフィールを正しく伝えるだけでは、話は広がりません。

 齋藤孝さんが40年にわたって続けてきたコミュニケーション講義のエッセンスを紹介した『「考えすぎて言葉が出ない」がなくなる』よりお届けします。

プロフィールを正しく話すより、共通の話題を見つけるつもりで

 

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「なぜ?」と欧州で聞かれまくった僕が日本の教育に思うこと

「なぜ?」と欧州で聞かれまくった僕が日本の教育に思うこと

 思考停止した状態で、ルールを作る人たちを選び、そうやって選ばれた人たちがルールを作り、それに思考停止して従ってしまう――。

 48例に及ぶ世界のシン常識をまとめた『シン・スタンダード』の著者、谷口たかひささんが指摘するのは、日本人に「Why(なぜ?)」という思考が足りていないこと。

 本書よりお届けします。

海外では「What」よりも「Why」が大切

「日本では『義務』は教えるが『権利』

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