にんじんをスーパーで買うときに知っておきたい選び方のコツ
漬物や鍋、サラダなど食卓で大活躍する万能選手の野菜の一つが「にんじん」。1年を通して食べられますが、秋から冬が旬です。
にんじんをスーパーで買い物する際、何気に選んでいませんか? ちょっとしたコツ方を知るとより良い品を選ぶことができます。日本一有名なスーパーの店員、青髪のテツさんの著書『野菜売り場の歩き方』よりお届けします。
食感に直結するため、軸に注目する
にんじんは軸が小さいほど味が良く、栄養価も高いです。軸が大きいものは、可食部の栄養を葉に取られ、硬くなりやすいと覚えておきましょう。表面が滑らかでひげが少なく、傷がないものがおすすめです。
表面が滑らかなものは、順調に成長した証。ひげが出ているものはたべごろを過ぎて熟しすぎています。さらにふっくらしているものより、逆三角形で細長い方がおいしいんです。
色も見てみましょう。オレンジ色が濃いものほど、β-カロテンを多く含んでいるので栄養豊富。多くのにんじんは葉をカットされた状態でスーパーに陳列されます。時間が経つにつれ、葉の切り口と皮が黒ずんでくるので、切り口と皮が黒ずんでいないものを選びましょう。
にんじんと油は相性抜群!
にんじんに多く含まれるβ-カロテンは熱に強く、油に溶けやすい脂溶性。炒め物や揚げ物にしたり、オイルドレッシングをかけたりすることで吸収率が高まります。
β-カロテンの吸収率は、生=8%、茹でる=30%、油と摂取=70%といわれています。
「にんじんは油と相性がいい」と覚えておきましょう!
シワシワになったにんじんを復活させる方法
シワシワになって柔らかくなってしまったにんじんは、元の状態まで復活させることができます。やり方は、水を入れたお皿や保存容器ににんじんを入れるだけ。
ポイントは、ヘタがしっかりと浸かるように置くこと。冷蔵室で1〜2日保存するだけで、水分を吸って元の硬い状態に戻ります。ただし、鮮度が元通りになるわけではないので早めに食べてくださいね。
旬:10〜1月
栄養:にんじんはβ-カロテンが豊富。β-カロテンは体内でビタミンAに変換されて吸収され、皮膚や粘膜の健康維持が期待できます。
<こうして長持ち!>
冷蔵:ペーパーに包んで、ポリ袋に入れ、ペットボトルや牛乳パックを切ったものに立てて入れて、冷蔵室で保存。目安は約1週間。
冷凍:細切り、いちょう切りなど使いやすいように切って、保存用袋に入れて冷凍。目安は約1カ月。
<本稿は『野菜売り場の歩き方』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
【著者】
青髪のテツ(あおがみのてつ)
日本一有名なスーパーの店員。
野菜・果物ジャンルのインフルエンサー。
長年スーパーマーケットの青果部で勤めてきた経験を元に、X(旧Twitter)やブログを通じて野菜や果物の知識を発信。76万人(2024年3月現在)のフォロワーを誇るスーパー業界随一のインフルエンサーとなる。
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