君が極められるのは、のめり込んでいることだけだ
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「自分らしさで競争から抜け出せ」
ネットを利用すれば、君に興味を持ってくれるオーディエンスが必ず見つかる。ネットで君にしかないものをただ表現するだけで、事業を興し、プロダクトをつくり、富を築き、人々を幸せにすることができるんだ。
ネットのおかげで、君はどんなニッチな分野でもビジネスにすることができる──それを一番うまくスケールできるのが君である限り。そしてすばらしいことに、人は一人ひとり違うから、どんな人も得意なことを必ず持っている──それは、自分らしくあることだ。
もう1つ、「リッチになる方法」の連投ツイートに含める価値があったが入っていない、とてもシンプルなツイートがある──「自分らしさで競争から抜け出せ」。
君が人と競争しているときは、要するに人を模倣している。人と同じことをしているんだ。でも人はみな違う。模倣してはいけない。
君が君らしさの延長線上にある何かをつくってそれを売れば、誰も君に太刀打ちできない。ポッドキャスターのジョー・ローガンや漫画家のスコット・アダムスと張り合おうなんて人がいるだろうか? そんなの無理だろう。
コミック『ディルバート』をスコット・アダムスよりうまく描く人が現れるだろうか? いいや。ビル・ワターソンよりもうまく『カルビン&ホッブス』を描く人が出てくるだろうか? いいや。彼らは自分らしさで勝負しているんだ。
「基礎」から始めて、深く精通せよ
リッチになるための最重要スキルは、いつまでも学びつづける能力だ。学びたいことを何でも学べる力を身につけなくてはならない。
昔は金儲けの方法といえば、大学に4年通い、学位を取って、専門職として30年働くことだった。でも今は変化が激しい時代だ。今は新しい技能を9か月ですばやくマスターすることが求められ、その技能は4年も経てば陳腐化してしまう。だがその生産的な3年間に、君は莫大な富を獲得できるんだ。
今はるかに重要なのは、ずっと前に「正しい」ことを学んだかどうかよりも、9か月や12か月で最新分野のエキスパートになれるかどうかだ。
だからどんな本にも怖じ気づかないように、基礎をしっかり学んでおこう。図書館に行って理解できない本があったら、「これを学ぶのに必要な基礎知識は何か?」と掘り下げて考えよう。基礎がとにかく大切だ。
人生には微分積分より、基本の算数と計算力のほうがよほど重要だ。また、詩を書く能力や豊富な語彙や7か国語を操る力より、普通の言葉を使って自分の考えを伝える能力のほうがよほど重要だ。
デジタルマーケティングやクリック最適化にくわしくなるより、言葉で人を動かせるほうがよほど重要だ。基礎がカギなんだ。何かを深く深く掘り下げるよりも、基本を9割か10割おさえておくほうがずっといい。
と言っても、何かに深く精通することは必要だ。広く浅くでは、人生で叶えたいことは叶えられないからね。君が極められるのは、1つか2つのことだけだ。そしてそれはたいてい、君がのめり込んでいることだ。
<本稿は『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』(サンマーク出版)』から一部抜粋して再構成したものです>