小くよ08 人のためになにかする――こっそりと
近しい知人のために骨を折った経験を持っている人は少なくないでしょう。そのことをついつい誰かに話してしまっているかもしれませんが、次にそんなことがあったら違う行動をとってみるのもいいかもしれません。
『新版 小さいことにくよくよするな!』が説く格言を100日連続でお届け。
8日目は「人のためになにかする――こっそりと」
人のためになにかする――こっそりと
人になにかしてあげることはよくあるが、その行為を認めてほしくて、ついだれかに話してしまいがち。人に親切にしたり気前よくすると、自分が思いやりのある善人になったように感じる。
親切な行為は実にすばらしいことだが、なにか人にしてあげたことを黙っているほうがもっと感動ものだ。人になにかをしてあげる、それだけですでに気分がいい。自分があげたやさしい思いやりを自分一人の秘密にしておけば、幸せ気分がいちだんと高まる。
お返しを求めてなにかをするのではなく、ただ与えることに徹する。なにか親切なことをして黙っているのは、これとまったく同じ。自分自身がほのぼのした気分になる、これがそのご褒美(ほうび)だ。
今度だれかのためにいいことをするときは、自分だけの秘密にして、心ゆくまでほのぼのしよう。
<本稿は『新版 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)から一部抜粋して再構成したものです>
(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)
【著者】
リチャード・カールソン(Richard Carlson)
心理学者、ストレスコンサルタント
【訳者】
小沢 瑞穂(おざわ・みずほ)
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