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おいしい大根を見極める、たった3つのポイント

 鍋やおでんなど冬の食卓に欠かせないのが大根。1年で最もおいしく食べられる時期が12〜2月です。その選び方一つで料理の出来栄えは大きく変わります。スーパーで大根を選ぶ際に覚えておきたいポイントとは?
 
 日本一有名なスーパーの店員、青髪のテツさんの著書『野菜売り場の歩き方』よりお届けします。

『野菜売り場の歩き方』(サンマーク出版) 書影画像
『野菜売り場の歩き方』

葉っぱ側と中心、先端で味が違う点にも留意を

 大根は大きい根という名前だけあって、太くてずっしりと重みのあるものを選びましょう。太くて重みがあり、まっすぐ伸びている大根はたっぷり水分を含み、みずみずしく均等に栄養分が行き渡っている証拠。

 おいしい大根は太い、重い、まっすぐと覚えていきましょう。これらを意識すると、みずみずしく鮮度のいい大根が食べられますよ。

 これはお客様からよく聞かれるのですが、1/2にカットされた大根を買うときは、葉っぱがついている側が甘みが強く サラダや漬物、煮物に向き、先端は辛みが強いので大根おろしに向きます。間違えないように気を付けましょう。また、中心は柔らかく形もいいので、おでんや煮物などに使うといいですよ。

おでんの大根に一瞬で味を染み込ませる方法

①    大根を輪切りにカットし、十字に切れ込みを入れ、面取りをする。
②    電子レンジで加熱。
③    熱いまま冷たい出汁に入れる。
④    他の具材が温まるまで火にかける。

 長い時間煮る必要がある大根も、この方法ならすぐに足が味が染み込みます。電子レンジは大根1/2で600W10分が目安です。

切り干し大根は栄養が凝縮されている

 切り干し大根は大根を干して乾燥させたもので、栄養が凝縮されています。

 生の大根と比較すると、100グラムあたりの栄養素はカルシウム20倍、カリウム15倍、食物繊維は15倍。

 切り干し大根を水で戻す際は、戻し汁にも栄養が染み出しているので、捨てずに料理の出汁にしたり、 味噌汁に入れたりしてみましょう。

 保存期間も長く、サラダ、煮物、ナムル、炊き込みご飯など様々な料理に使えます。

「天然の消化薬」と呼ばれるほど消化酵素が豊富

旬:12〜2月

栄養:大根には消化を助ける効果のある酵素が含まれています。酵素によって、胸焼け、胃もたれ、2日酔いなどを防ぐ効果が期待できます。

<こうして長持ち!>
冷蔵:葉をカットし、湿らせたペーパーで包む。ポリ袋に入れ、冷蔵室に入れる。(※葉は捨てずにペーパーで包んでポリ袋に入れて冷蔵室で保存)目安は約1週間

冷凍:洗って水分を拭き取り、料理の用途に合わせた大きさにカットする。 保存用袋に入れて調味液に浸したら冷凍庫へ。目安は約1か月。

(編集:サンマーク出版 Sunmark Web編集部)


【著者】
青髪のテツ(あおがみのてつ)
日本一有名なスーパーの店員。
野菜・果物ジャンルのインフルエンサー。
長年スーパーマーケットの青果部で勤めてきた経験を元に、X(旧Twitter)やブログを通じて野菜や果物の知識を発信。76万人(2024年3月現在)のフォロワーを誇るスーパー業界随一のインフルエンサーとなる。

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